
早いもので今年も4月になり、われらが母校にも新入生が入ってきました。
今年の新年生は高校80期(!)だそうです。
自分の入学式の記憶では毎日この坂道を登るのか…とうんざりした記憶だけがありますが、今は学校までバスもあります。
八高でたくさんの友達をつくり、おおいに学んで楽しい高校生活を送ってほしいと願っています。
ところで4月に入学式を行い、学年がスタートする国って少なくて、世界では9月から始まる国がほとんどだそうです。
日本の場合は明治19年から国の会計年度に合わせることでそのようになったそうですが、今やグローバルな時代・・・日本も他の多くの国と同様に9月から学年スタートにするべきとの意見が数多く出ているようです。
でも還暦すぎた頭が固い世代を代表して言わせていただくと、やはり入学式は4月・・・春がいいなぁと思っております。
「春」という言葉の語源には、いくつか説があります。
・草木の芽が張る(はる)季節
・田畑を墾る(はる)季節
・気候の晴る(はる)季節
など・・・いずれも冬が終わって新しい命の息吹を感じるイメージばかりです。
一方で、英語では””spring”” と言います。知っていますよね。
この語源は「水が湧き出る」というもの。温泉もそうです。
やはり西洋でも、新しい命が飛び出てくるイメージなんでしょうか・・・ちなみに飛び跳ねるバネのスプリングも全く同じ語源です。
もっとも、この””spring””という言葉は16世紀以降に定着したらしく、それまでは””lencten””と言ったらしいです。
これは長くなるという意味の””lengthen””と同じ語源で、やはり寒い冬が終わって日一日と陽が長くなるところからだそうです。
そんなわけで洋の東西を問わず、春は命と成長を感じさせる季節です。
そんな春に新入生を迎える・・・やっぱりそうでなきゃ!などと、屁理屈を承知の上で思っている今日この頃です。
ではまた!
関東誠鏡会会長 三橋正司