文=山本寿美子(高26期) イラスト=うっ すいとぉ(高34期)

西鉄バスの停留所に牛乳石鹸の「もぅ90年」という広告があった。でも、なんだか違和感。う~んなんだろう?と思っていたら箱の色が違う。関東でいつも見ているのは「青箱」、この広告は「赤箱」。関東と関西で分かれているそうで、日ごろ何気なく買っているのは「青箱」だった。フェイスブックに掲載すると、香りも違っているそうで、「赤箱」はしっとりタイプでレギュラーサイズ1個100g、「青箱」はさっぱりタイプでレギュラーサイズ1個80gという。

関東生まれでも、冬は「赤箱」、夏は「青箱」と使い分けている人や、九州生まれでも「青箱」以外使ったことない人など、それぞれの反応が面白い。関東では「赤箱」はなかなか売っていないらしく、時々置いてあるドラッグストアがあることや生協には「赤箱」があるなど、教えてもらった。

そういえば、友人のシンガポール土産は石鹸だった。香りも色も独特で暑い国ならではのさっぱり感が感じられた。以前はお中元やお歳暮に石鹸を貰うことも多かったが、その習慣が消えて行く中、自分で買う時代になって、みなさんのこだわりが感じられた出来事だった。

関東誠鏡会事務局長 高26期 山本寿美子