広報宣伝の経験を生かし、
『第32回関東誠鏡会総会』実行委員会で活躍中
~高34期 一木 誠さんに聞く~


Profile 1982年  八幡高等学校卒業(高34期)
1986年  九州芸術工科大学(現九州大学)芸術工学部工業設計学科卒業

大学卒業後、公共設備と椅子の老舗メーカー、『株式会社コトブキ』への就職を機に上京。 『東京ドーム』『横浜アリーナ』などの観覧席や公園遊具などの設計デザインを手がけた後、 2008年から本社の広報宣伝部の所属となり、現在は広報宣伝部 部長。
今年の当番期、高34期が準備を進める『第32回関東誠鏡会総会(9月8日・ ホテルオークラ東京)』の実行委員会では、広報宣伝の経験を生かし、「会員向け広報」や、会社だと社内広報にあたる「実行委員会内広報」など、広報活動全般を担当する。
高校時代の部活はブラスバンド部。若松区向洋中学出身。


デザインに関わる仕事を選んだのは、八高の図書室がきっかけ

八高時代のいちばんの思い出は何ですか?

高校時代は3年間ずっと男子クラス、そして理系でした。いちばんの思い出は、やはり部活ですね。ブラスバンド部でトロンボーン奏者でしたが、練習の時は体育館の裏からグラウンドに向かってブーブーやってました。3年の夏、吹奏楽コンクールで支部予選を勝ち抜くことができ、八高ブラスバンド部史上初めての九州大会出場を果たしました。出場が決まった時、仲間と流した涙は一生の宝物です。


今の仕事を選んだのは、八高の図書室の本との出会いがきっかけだそうですね。

僕が設計デザインの道に進んだのは、図書室でたまたま手に取った『インダストリアルデザイナーになるには』という本がきっかけです。その中に「デザインは、工学や技術などさまざまな分野の結集として成り立っている」とあり、僕のような理系でも芸術工学というデザイン分野の選択肢があることを知りました。それで芸工大へ進み、卒業後は公共デザインを手がける『コトブキ』に入社しました。八高時代のあの偶然が今につながっていると思うと感慨深いです。


「みんなに喜ばれる」を念頭に取り組んだデザインが『グッドデザイン賞』を受賞、 『消費者のためになった広告コンクール』で金賞を受賞

お勤めの会社と一木さんの仕事について教えてください。

僕が勤める『コトブキ』は、「イスのコトブキ」でご存じの方も多いと思いますが、『国立競技場』『東京ドーム』『甲子園球場』などのスポーツ施設の観覧席や、各地のコンサートホールの座席など、その配置も含めて手がけています。 また、駅や公園のベンチ、そして椅子以外にも、駅の案内板や公園の遊具といった街の家具、いわゆる「ストリートファニチャー」の開発も行っています。これまで『東京ドーム』や『横浜アリーナ』の観覧席の設計に携わったり、 数々のストリートファニチャーや遊具のデザイン開発を行ってきました。



たとえば公園遊具の『ゲンキーズ』。子供が体を使って遊びながら、重力や加速度を感じたり、判断力や協調性を身に着けていく遊具です。



一例をあげると、写真の真ん中のすべり台は両面がすべり台になっていて階段がありません。子供は頂上に登るために体を使い、また、大きい子は小さい子を手助けして助け合いながら遊びます。この『ゲンキーズ』は『グッドデザイン賞』を受賞したのですが、僕はそのこと以上に子供たちが喜んで遊んでくれる光景を嬉しく思います。公共のデザインは、面白いとかカッコイイだけではダメで、みんなに喜んでもらえることが大事だと思うんです。


今は広報宣伝部長ですね。これまでの設計デザインとは異なる分野の気がしますが。

現在は、お客様向けのカタログ、広告、広報誌、ホームページ、メールマーケティング、そしてメディア向けの広報などを手がけています。



設計デザインとは異なる分野ですが、コトブキの広報宣伝の対象は一般消費者ではなく、主に専門分野の方々なので、これまでの開発経験や知識がとても役立ちます。また、「ユーザーに喜んでもらえること」を考えながら取り組む点は、設計デザインも広報宣伝も同じです。そう考えながら僕のチームが作った広告が、昨年、『消費者のためになった広告コンクール』で金賞を受賞したんですよ。

総会でも「みんなに喜んでもらえる」を目指し、「会員と双方向」の広報活動を計画中

『第32回 関東誠鏡会総会』の実行委員会では何を担当しているのですか?

同窓会の実行委員会ですから多くのことに関わりますが、僕の一番大きな役目は広報です。 総会ホームページやメールマガジン、そしてダイレクトメールなどによる「会員向け広報」や、実行委員会内の情報流通を促進する「実行委員会内広報」。実行委員会内広報は会社だと社内広報にあたりますね。



今年の総会について教えていただけますか?

今年は、9月8日(土)14時30分から、虎ノ門の『ホテルオークラ東京』で開催します。
テーマは「結ぶ」で、「人と人とが繋がってぎゅっと結びつき、それがみんなの幸せに結びつく」、そんな宴を目指しています。
詳しいことは時期が来たらお知らせしますが、「八高にタイムスリップしたような総会」になるでしょう。その一部として、懐かしい風景に出会えたり、総会と同じ日に八高で開催される体育大会の様子を会場に流すことも考えています。また、できるだけ幅広い世代の方に参加していただけるよう、子育て中の方には『ホテルオークラ』の託児所を利用していただくことや、子連れで楽しめる企画も検討中です。
そして、何よりも「みんなに喜んでもらえる総会」を目指したいので、昨年の総会後に高33期が行なってくれたアンケートの結果を参考にするとともに、今年は準備の段階から会員からの声を聞く、「会員と双方向の情報交流」を行おうと思います。昨今はSNS(『Twitter』や『Facebook』など)で、企業と消費者が商品やサービスについて直接、そして双方向にコミュニケーションするようになりましたが、その新たな広報の方法を今年の総会にも取り入れようと計画中です。


最後に会員にメッセージをお願いします。

みなさん、9月8日はぜひ予定をあけておいてください。
詳細はあらためてお知らせしますが、『ホテルオークラ』に八高がやってきますよ!



お仕事や総会実行委員会でお忙しい中、インタビューへのご協力をありがとうございました。





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