篠原 新関東誠鏡会長はこんな方!


第32回関東誠鏡会が盛況に終えた翌週、この度新会長に就任された篠原政美さんにお話を伺ってきました。

卒業期、出身中学、所属クラブを教えてください。

高18期です。大蔵中学(6期)出身です。私は郷土部に所属していました。2年のときのことです。仲のいいやつが部長だったのですが、その彼はなかなかのイケメンで、その彼目当てに2年から入ってきた女子が数人いました。部長に対する嫉妬で男2人で辞めてしまったんです。部長から引き止められたけど、理由は言わずに辞めました。その後、誠鏡会当番幹事の48歳までずっと彼とは会っていなかったが、そのとき会って初めて当時のことを話したんですよ。「いや、悪かった」と。そうしたら本人は全然覚えていなかった。こちらはずっと負い目を感じて引きずっていたが、打ち明けることが出来て、そのとき同窓会の機能が妙に発揮されたなと思いましたね。郷土部の顧問は小川先生という社会科の先生で同級生のお父さんでしたが、とてもいいことを言われました。「君達は郷土部に入って3年間で、何かをやったと言えるものはひとつでいい」当時は自分が優秀だと自惚れている生意気盛りの高校生だったから、「なんだたった一個でいいのか」と思っていましたが、卒業してだいぶ経ってから、その先生が仰った言葉の深い意味を知り、いい先生だったんだなと未だにその言葉を覚えています。


八高での一番の思い出は何ですか?

修学旅行が東京オリンピックの終わった後だったんですよ。
これはよく覚えていますね。希望号とかいう貸切の列車で、特急と同じスピードだったけど、寝台ではなくボックス席で、新聞紙を敷いて通路で寝ていました。生まれて初めての東京で、東京タワーを見て、後楽園の遊園地に行ったかな、泊まったのは本郷の旅館でした。

また、当時は7組だけが男女混合クラスで、1組から6組までが男子、8組から10組が女子でした。僕は2年のとき先生に3年は7組にしてくれと頼んだんです。そうしたら本当に3年7組になれたんです。もうめちゃくちゃ嬉しくて。ところが、女子と一緒の時間は朝のホームルームだけで、授業は進学コース別に分かれて、女子とは別々だったのです。だから3年で7組になれても意味がなかったんです。1年と2年のときであれば女子とずっと一緒にいられたのにと、図られたような気分でした。大蔵校舎で新築の鉄筋4、5階建ての校舎が女子で、男子は木造2階建ての底の抜けそうな板張りの校舎でした。その時の学年主任が大六野先生でした。3年7組の担任でもありました。

第1回の関東誠鏡会が昭和56年に、大手町の鉄鋼会館で開催されましたが、そのときの来賓が大六野校長でした。今年の当番幹事34期生が在校していたときの校長が大六野先生だったと聞き、不思議な巡り合わせを感じています。


現在の趣味は何ですか?

ゴルフです!ゴルフ一筋、20年やってやっと2週間前に100を切りました。43の52。謝志会で夏の懇親会が船であったときの挨拶で、「八幡高校が甲子園に行くのが早いか、僕のゴルフが100切るのが早いか」と喋ったんです。申し訳ない、先に切ってしまいました。私が100切ったんだから八幡高校は甲子園に行きます!ということで、めでたい100切りだったんです。飯能くすの樹カントリーでした。


誠鏡会の思い出はどのようなものがありますか?

繋がりは事務局です。関東は高10期の森さんがずっと事務局長でしたが、森さんの同期の倉地さんが私の母方の親戚で、倉地さんが病気され、森さんがずっと事務局長を務められ、森さんと仲良くなりました。森さんの後室井さんが引き継ぎ、それを傍でずっと見てきたから、と言いながらだいぶ断ってはいましたが、会長を引き受けることになりました。関東誠鏡会は、第1回目に出席してからしばらく参加していませんでしたが、自分が実行委員長になった年からは毎年参加しています。一番印象に残っているのは、「君らの好きにしろ」と言われたことですね。我々は赤坂プリンスで行いましたが、前年はホテルニューオータニでした。先輩17期の絡みで赤坂プリンスを紹介してもらいました。やはり一番の思い出は当番幹事のときですね。先輩方のイレブン会とか凄いなと思います。


誠鏡会に対しての抱負はありますか?

同窓会は人と人との結びつきが一番大事。各個人の歴史の部分が垣間見える場所、背景にある人生史というか歴史が出会える場所が同窓会だから、そういう大切さがあると思います。結びつきを提供できる場が同窓会ではないでしょうか。高校を卒業して読んだ本に、E.H.カーの「歴史とは何か」というのがあります。歴史とは、現在と過去との対話、終わりのない対話である。歴史は人間が作るものだ。歴史は事実をただ結び付けるだけでは歴史にならない。過去の事実を語る人間が思想を持っていないと歴史は語れない。私は同窓会というものがまさにそれに当てはまると思います。あくまでも同窓生が一丸となって大事にするのは結びつきでしょう。総会は楽しくなければいけないし。あとは在校生を何とかしてやろうかなという気持ちが本当に起きることです。今回64期11人に招待状を出したら、1名から丁寧な葉書が届きました。そういうのは嬉しいですね。


現役高校生に一言お願いします。

同窓生を講師に招いたセミナーを毎年やっていますが、あれは教える方も、聴いている生徒達も凄いです。あれだけたくさんの講座があり、生徒達が熱心に耳を傾ける姿勢には感動します。上昇志向があるからでしょうね。あくなき上昇志向を持ち続けてほしいです。

誠鏡会のみなさんに望むことは?

各期の実行委員の頑張りには、本当に頭が下がる思いがありますから、是非総会には一人でも多くの方々に参加して楽しんでもらいたい、これが一番のお願いです。



お忙しいところ、インタビューにご協力いただきありがとうございました。





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