~人と人との『縁』を伝えたい!
小さな頃からの夢が現実に・・・
シナリオライター山上梨香さん(高35期)~


北九州市の「人権の約束事運動」のPRキャラクター「モモマルくん」と山上さん

山上さんがシナリオを書き始めたのは、八高の1年の時。

実在の部活や先輩たちをモデルにした創作をノートに書き、それを恐る恐るクラスの友達数人に読んでもらったら・・・
「やま、すごい!面白い!」と、大好評。
感動して、泣いてくれた子も。その反応がうれしくて、また続きを書いたら・・・「もっと読みたい!」
そんなことを繰り返しているうちに、小さな頃から淡く夢見ていた「ドラマや映画を創る仕事をしたい」という思いが、現実的なものとなっていたのだそうです。ちなみに当時の執筆時間は苦手な科目の授業中だったとか(笑)

上京し、大学時代にはシナリオ研究会(先輩に村上春樹さんもいらっしゃるそうです)に所属。その後、映像製作会社を経て、フリーのシナリオライターに。
1995年『白い馬(椎名誠監督)』で 劇場用映画の脚本デビュー。企業PVからテレビドラマ、Vシネから教育映画まで幅広いジャンルの企画や脚本を手がけています。
北九州市制作の人権啓発ドラマ『秋桜の咲く日』の脚本を担当された、シナリオライター山上梨香さん(高35期)をご紹介します。


『秋桜の咲く日』は、北九州市内でのオールロケーション撮影で制作された映像作品です。人権が尊重される社会とは、それぞれの「違い」を認め合い、活かすことのできる社会。この作品は、「目に見えにくい違い」の一つである発達障害のある人の生きづらさや痛みを伝えるとともに、「ともに生きることの喜び」を伝えるための教材として制作されました。
山上さんはこのドラマの脚本を担当しています。

4月6日(日)に平成26年度世界自閉症啓発デー記念行事として、北九州国際会議場メインホールで『秋桜の咲く日』の完成試写会が開催され、脚本の山上梨香さんのほか、監督の高橋浩さん、映画制作会議委員長の中島俊介さん、主演俳優の一人である大野拓朗さんが対談を行いました。

写真は試写会後の対談の様子です。


『秋桜の咲く日』完成までの様子が詳しく紹介されています。
北九州市スタッフFCブログ
http://www.kitakyu-fc.com/blog/?cat=67

モモママルくん日記にも試写会の報告があります。
http://www.hotheart-kitaq.jp/diary/entry-1739.html


そんな山上さんに質問です。

「シナリオライターとして大切にしていること」は?

私のシナリオのキーワードは、人と人との『縁』
当たり前の日常や、気持ちの揺れ動きをていねいに描写し、ドラマを通して「人が人と出会い、生きていくこと」の機微や妙を伝えていきたい。歳を重ねるほどに、弱い部分や醜い部分もひっくるめて、「人」というものの愛しさ、生きることの奥深さを感じています。ドラマを見てくれた人の心の温度がほんのわずかでも上がって、誰かを想ったり、新しい扉を開くきっかけになるような作品を創り続けたいです。

山上さんにとっての「八高」と「誠鏡会」とは?

シナリオライターになったのは、八高での出会いが大きいし、これまでたくさんの『良縁』に恵まれてきました。卒業して30年たって、誠鏡会で幹事年を経験したことで、同じ校舎にいてもお互いの存在を知らなかったり、同じクラスでも話したことがなかったりした、当時はすれ違っていた『縁』を新たに紡ぎ直すことができました。

これからも「誠鏡界(誠鏡会をもじっています)の神様」が結んでくれた『ご縁』をうんと大事にしていきたいです。



数えきれないくらいの登場人物を描き分けてきた山上さんですが、かつての級友の名前を登場人物に拝借することもあるのだそうです。当事者にしかわからない、小さな遊び心と隠された友情に思わずにんまりしてしまいました。

昨年の関東誠鏡会総会・懇親会の進行台本も山上さん作でした。山上さんは『秋桜の咲く日』と並行して総会の進行台本を準備してくれました。

司会の本戸君&長沼さんの息のぴったり合ったやりとりをご記憶の方もいらっしゃるのではないかと思います。山上さんの進行台本が素晴らしかったから威風堂々迷うことなく総会進行ができたのだそうです。

本戸君&長沼さんは6月28日(土)に開催される関西誠鏡会総会でも司会も務めます^^/


昨年の関東誠鏡会総会前日のリハーサル風景
(進行台本の確認中。後方の二人が本戸君と長沼さん)






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