去る6月1日(金)、ガーデンシティ品川にて行われた「東京 福岡県人会」のパーティーに、関東誠鏡会の要請で高25期6名の同期と共に駆り出されました。

今年は「北九州地区」担当とのことで約550名の出席者の内6割以上で、福岡市地区や県南地区を抑えて圧倒しておりました。

私としては、誠鏡会の要請もさる事ながら、司会を務めた佐々木正洋(元テレ朝アナウンサー)君が明治学園中学の同期で、本年3月末にテレ朝を早期退社してフリーとなって以来のお目見えということで、暇な金曜の晩でもあり、物見遊山の気分といったというところでした。

佐々木君の家は、「Deep八幡」と呼ばれた高槻地区にあって、彼は戸畑の明治学園まで毎日自転車通学を貫いたつわものでした。私も初めは付き合って、あの七条から鞘ヶ谷へ抜ける「心臓破りの坂」に挑んでいたのですが、私の自転車は15段変則にも係らず体力負けして頓挫するも、彼は平気でノーマル・ギアで踏破しておりました。
そんな佐々木君がテレ朝のアナウンサーとして全国版で有名になって誇らしく思っておりました。テレ朝同期の古館一郎氏にはちょっと先んじられましたが、これからの活躍を期待したいものであります。

当日の「目玉」のひとつ、ゲストの「山本リンダ」さんでした。
昭和26年生まれの61歳とは・・・恐るべし、リンダ!

耳馴染んだ曲から新曲まで、なんと、5曲をステージで歌い上げ、佐々木アナとの掛け合いで「小倉生れの小倉育ち」をアピールされておられましたが、かつて、彼女がわずか1歳で在日米軍人であった父親が朝鮮戦争で戦死、その後大変なご苦労をされたことと、同じく昭和27年小倉で米軍人を父親として私生児で生まれ育った草刈正雄氏の話を伺い知っておりましたので、同郷のお二方には日頃から深く同情しておりました。

東京におりますと、未だ北九州市の存在をご存じない場面に出くわします。 「北九州」というと、福岡県、佐賀県、長崎県をまとめて呼称されているケースが多く、八幡、小倉は判っていても北九州市の位置すら知らない輩が時々います。
しかるに、今回、「福岡県人」という響きには自分でも「あ~、福岡県人なんだ~」という妙な自覚が改めて湧いてくるものでございました。

昭和38年五市合併以降、手紙の表記や自宅住所を書く際にもあえて「福岡県」と入れることもなくなり、小学校でも「北九州市歌」や「北九州音頭」をしっかり覚えさせられた私にとっては「福岡県人」の意識はとうに薄れておりました。
福岡県の西の端や南の端が、一体、何処なのかも知らない有様です。

殊更、今回の「福岡県人会」を通して強く感じたものと言いますと「福岡ソフトバンク ホークス」の存在と、そのオーナーである孫正義氏の存在であります。

彼は、ご承知のように、在日二世ではありますが現在の八幡西区に生まれ、緑ヶ丘第二幼稚園、引野小学校と昭和32年生まれの同郷の後輩である事実と、な~~~んと言っても、現在は、世界有数の大富豪であり大実業家であります。
彼は、現在の「ソフトバンク」の前身を福岡市で立上げ、その後、巨大な企業へと育て上げ、故郷福岡県に自らの力で球団を設けたという点では「現代の最も偉大な福岡県人」ではないでしょうか。
今回の会場には臨席されてはおられませんでしたが、私には、ふっと、あの顔と声が頭をよぎったひと時でありました。

8千円の会費にも関わらず、「ホークスグッズ」や手提げ袋一杯のお土産(米焼酎やら博多茄子やら何やらかんやら)頂戴して、お酒もたっぷり戴いて、まったくもって、ごっそう~さまでした!

高25期 山本 英人