住んでいるから知っている、ホントにいい場所、いいお店。
武蔵小杉は、神奈川県川崎市のほぼ中央に位置し、かつては京浜工業地帯の一角を担う一大工業都市でした。工場群が事務所統合や海外移転をしたことで、駅前に大規模な空き地が出来、川崎市が再開発を進めてきました。この10年でタワーマンションが7本、そしてまだまだ開発は続いています。
ほとんどがファミリー向けのマンションで、子育てがしやすい環境も人気の理由です。
渋谷まで東急東横線で16分、品川まではJR横須賀線で11分、横浜まで14分、東京駅まで17分と通勤にも、買い物やお出かけにも便利とあって人気のエリアです。



【案内人】守田陽一郎さん(高46期)

会社の社宅があり、12年ほど住んでいます。渋谷にも横浜にも出るのにとても便利で気に入っています。住み始めたころは、タワーマンションの数はそれほど多くなかったのですが、近年、あっという間に増えました。

おすすめ:その1
子供連れの聖地!ショッピングモール「グランツリー武蔵小杉」


武蔵小杉と言えば、子育て世代に人気のタワーマンション群があります。タワーマンションとは、一般的に20階建て以上、高さ60メートルを超える超高層マンションを呼んでいるそうです。共用施設、ラウンジや展望室、ゲストルーム、コンシェルジュが常駐しているのがほとんどで、住戸数が多いためセキュリティも充実しています。
映画「シン・ゴジラ」で東京都にゴジラが入らないように自衛隊が戦った場所が「武蔵小杉」でした。住んでいるマンションが壊される~と悲鳴が聞こえそうですね。
この映画が撮影された頃より、タワーマンションの数は増えています。
ショッピングモール「グランツリー武蔵小杉」の屋上庭園「GRAND GREEN GARDEN」は、子供たちに大人気で、子連れの聖地と呼ばれているほどです。守田さんもお子さんが小さいころは、良く遊ばせに連れて来ていたそうで、木が伸びたなあと感慨深げな様子でした。


おすすめ:その2
昭和が残る商店街「センターロード小杉」


東横線武蔵小杉の駅前通りの商店街「センターロード小杉」。この辺りは、戦後の闇市の名残があった場所に飲食店が増え、戦後を支えた大きな工場や無数にあった町工場の労働者の仕事帰りに立ち寄る場所として栄えました。現在は、再開発に伴い客層は労働者からファミリー層へ変化しています。安くて美味しいお店が並んでいて、サワーの値段に驚きです。まだ営業時間には早すぎて看板のみ撮影となりました!


おすすめ:その3
孤独のグルメに登場、中国・広州料理「粥菜坊(かゆなぼう)」


「孤独のグルメ」で紹介されたので、有名になったお店ですが、守田さんは、よくお店の前を通るので以前から気になっていたそうです。店内は20名ほどで満席になる小さなお店のため、予約必須です。予約をするとテーブルチャージかお茶を頼むかを決めます。3人だったので、それぞれ3種類のお茶を選択。「朝鮮人参片烏龍茶」「プーアル生茶」「雪菊」お湯を継ぎ足してくれるので、3人で回しながら飲んで「全然違う、どれも美味しい!」、どのお茶も香りがたかくて飲みやすい。
料理はメニューの説明を読みながら注文します。一番人気の「豚肉腸粉」は香港や広州ではメジャーな料理と説明に書いてあります。しかし、今まで見たことない料理です。他にも不思議な食感の「豚げた肉の豆鼓蒸し」、「ゆず大根」は餡かけで出てきました。「薬膳粥玄米粥」は薬膳と言ってもくせのある漢方を使っているわけではありません。いろんな穀物をたっぷりと使い、十数時間じっくりと煮込んだ手間をかけたお粥です。店女将の故郷・広州西関のこだわりの料理が並びます。
コリコリした食感、風味など、奥が深い!中国・広州料理が味わえます。


おすすめ:その4
徳川の歴史残る「徳川将軍小杉御殿跡」と土木遺産「二ヶ領用水」


江戸へ往来する人々でにぎわった小杉村、中原街道の「カギの道」。目印は「徳川将軍小杉御殿跡石碑」です。この中原街道は、「龍宿山西明寺」の参道前で直角に折れ、40m進むとまた右に折れます。守田さんは車で通るときに、見通しが悪く、不思議に思っていた道路でした。「ブラタモリ」を見て、この道がカクっと曲がっているのは、小杉御殿防備の名残と聞いて納得したそうです。
小杉御殿は、将軍や大名の宿舎として使われ、徳川家康、秀忠、家光などの将軍は民情視察の際に利用していたと伝えられています。
もう一つの歴史の名残は「二ヶ領用水」です。1597年に開削に着手し、灌漑用の水路として1611年に作られたものです。「二ヶ領用水」の恩恵により、江戸・明治・大正時代にかけて、この地域には、田園地帯が広がっていました。タワーマンションや商業施設へ街が変わっていきましたが、現在も清流が流れ、岸辺には桜や桃が植えられて、桜の季節にはライトアップされ、憩いの散策地となっています。2012年に土木遺産として認定されました。


おすすめ:その5
テイクアウトしよう!「横浜サンド」「月餅」「じゃがバタ饅頭」

■「横浜サンド」のサンドイッチ

どこか美味しいパン屋さんありませんか?と守田さんに聞くと、法政通り商店街にある「横浜サンド」と即答。朝6時からやっているのでゴルフの時に買って行くそうです。種類が豊富で、ボリュームがあり美味しいし、値段もお手頃。この日も何人か並んで買っていました。通勤・通学前に購入している方も多いそうです。



■中国・広州料理「粥菜坊」の月餅。

月餅の中味は6種類、気を高めるをテーマにした”気“、美を磨くをテーマにした”美“、黒ゴマの”黒“、ハスの実の”紅・白“どれも甘さが抑えられた、しっとりとした優しい月餅は店内で手作り。「薬膳あんまん」、「はすの実餡の胡麻団子」など、他にもおいしそうなお持ち帰り品もあります。



■お菓子司「おかふじ」のお饅頭

じゃがバタ饅頭がおすすめ!裏ごしした北海道産の男爵芋を栗入りの皮で包んで蒸したお饅頭。不思議な美味しさで子供にも受けること間違いなし。赤飯饅頭は栗入りの皮で赤飯を包み蒸した一品。お祝い事にも、ちょっとしたお持たせに重宝しそうなお饅頭です。




【編集後記】
今回訪れた中国・広州料理「粥菜坊」、今まで目にしたことのない料理が並びました。住めば都の取材がなければ行かないお店。住んでいる方のご案内は最強です。
タワーマンションを見上げすぎて、首が痛くなった私。思い出したのは、小さい頃「霞が関ビル」を見上げた記憶でした。いまやどこにあるのかさえわからないほど埋もれていますが。





 ご紹介したスポット一覧

1ショッピングモール「グランツリー武蔵小杉」
川崎市中原区新丸子東3丁目1135-1
営業時間 8:30~23:00
https://grand-tree.jp/

2センターロード小杉
川崎市中原区小杉町3

3粥菜坊
川崎市中原区今井南町4-12
TEL:044-733-7538
営業時間 11:30~14:00(土日祝は15時まで)、17:00~23:00(L.O 22:30)
定休日:月曜日
https://www.kayunabou.com/

4徳川将軍小杉御殿跡石碑
川崎市中原区小杉御殿町1丁目873-1

5龍宿山西明寺
川崎市中原区小杉御殿町1-906
https://tesshow.jp/kanagawa/kawasaki/temple_nakahara_saimyo.html

6二ヶ領用水
https://www.city.kawasaki.jp/530/page/0000065389.html

7横浜サンド
川崎市中原区市ノ坪66
TEL: 044-733-5989
営業時間 6:00~18:00、年中無休

8お菓子司「おかふじ」
川崎市中原区今井南町428
TEL:044-733-0813
営業時間:9:00~19:30 定休日:火曜日








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