
2022年4月28日(木)スペースワールドの跡地にイオンモールの商業施設『THE OUTLETS KITAKYUSHU』(ジ アウトレット 北九州)がオープンします。かつての八幡製鉄所の構内であったこの地も、製鉄所→遊園地→商業施設と街は新しくなっていきますけど。だんだんと、八幡が製鉄の街であった事が忘れられているようで?いささか寂しさも感じます・・・
さて、今月の「知っとぉ?」は、スペースワールド(通称スペワ)の観覧車がカンボジアで活躍しているというお話をご紹介したいと思います。

かつてのスペースワールドの赤い大観覧車「スペース・アイ」
Photo by:Kugel – File:Higashida,Kitakyushu.JPG, CC0, https://commons.wikimedia.org/w/index.php?curid=30505830による
あの「スペース・アイ」は、カンボジアで「アンコール・アイ」に!

2018年に惜しまれながら「またいつか、別の星で会いましょう!」と言い残して閉園した「スペースワールド」。そのシンボルだった赤い観覧車は、別の星ではなく、海を渡ってカンボジアで活躍していました。
その名も「アンコール・アイ」!英語では「Angkor Eye」、「アンコールの瞳」という意味です。場所は、カンボジアの観光名所、アンコールワットのそばのシェリムアップの商業施設。アンコールワットの遺跡群に対して、この巨大な観覧車が景観破壊にならないか?と、筆者はいささか危惧を感じますが、コロナで観光客も激減、お国の観光省のお墨付きということで、街に経済の潤いを与えるためには必要不可欠なものなのでしょう。

アンコール・アイ
観覧車の高さは85メートルで、一周するのが約18分。(速度15~20メートル/分)
アセアン地域で最大規模の観覧車だそうです。
・各キャビンは定員4人乗りで全部で48キャビンあります。(各個室ににエアコン完備)
・周りに高い建物がないため、360°ビューで彼方にアンコールワットを俯瞰できます。
八幡からカンボジアへ、総重量700トン以上もある大観覧車が移設され、カンボジアで第二の人生を踏み出しているとは、ほほえましいですね。
「スペース・アイ」の祖先は、呉の「ジャイアント・ホイール」だった!

かつて呉市にあった「ジャイアント・ホイール」
スペースワールドの観覧車「スペース・アイ」は、2000年3月、スペースワールド開業10周年記念イベントの目玉として運転を始め人気を集めました。太陽をイメージした赤をベースにした観覧車は高さ約100メートル、直径約85メートルで、九州では2番目の大きさを誇っていました。ゴンドラ48基、1周約15分で北九州市内の街並みや皿倉山洞海湾などを眺めることができました。
実は、この観覧車は1993年~1998年まで広島県の呉市「呉ポートピアランド」に設置されていた「ジャイアント・ホイール」だった!と知っていましたか?神戸ポートピアと姉妹関係にあった呉市の遊園地が閉園になり、スペースワールドに移設されたのでした。観覧車はスペースワールドで「スペース・アイ」として27年間毎日稼働していました。そして、海を渡って第三の地カンボジアで「アンコール・アイ」で頑張ろうよと。人生百年時代、セカンドライフへ続く定年後の会社員のような?私もまだまだ頑張らないと!と、なんだか、観覧車に励まされたような?気がします。
同窓生の皆様、コロナが明けて、アンコールワットに観光に行かれた際には、是非、観覧車に乗って、美しい夕日をご覧ください!
<参考URL>
・AngkorEye(英語)
https://angkoreye.com/
・アンコールアイのご紹介
https://www.smitravel.jp/archives/36491
・関連Youtube
https://www.youtube.com/watch?v=reuptJ6fVVI
https://www.youtube.com/watch?v=bvHyYDAIbns