住んでいるから知っている、ホントにいい場所、いいお店。
今回案内して頂いたのは、東京都港区南青山です。南青山は、個性的な建築物が多く集まる「プラダ通り」や狭い地域に岡本太郎記念館や根津美術館、秋山庄太郎写真芸術館などが点在するアートな街です。また、老舗の和菓子屋さんもあります。南青山は「知名度が高いけど深くは知らない」街でした。石井さんの案内で、どんな場所なのかワクワクしながら取材に行きました。

【案内人】高15期 石井登代子さん

青山に住み始めて11年になります。主人の実家に住むことになり、北九州から引っ越してきました。ファッションビルなどが建ち並ぶおしゃれで賑やかな街ですが、日本庭園や能舞台など静かな和のスポットもあり、少しほっとします。嬉しいのは近くに美術館が点在していることで、散歩かたがた訪問するのを楽しんでいます。今回は南青山をご案内します。

おすすめ・その1

隈研吾の建築と台湾クッキーの店「サニーヒルズ」

青山通りから1本入った住宅街に伝統的な「地獄組み」という手法で作られた建築家・隈研吾氏が設計した建物があります。
1階は台湾のパイナップルケーキブランド「サニーヒルズ」の店舗です。2階は、購入したお客様だけでなく、来店したお客様に「美味しかったら買ってください」とサービスとしてパイナップルケーキとお茶が振る舞われる贅沢な空間でした。自由が丘に2号店がオープンするそうです。
室内は、見学や写真撮影は自由にできました。「散歩の途中に建物が出来ていく様子を見て何ができるのかしらと思っていました。出来上がったときはびっくりしました」と石井さん。

おすすめ・その2

知る人ぞ知る老舗天ぷら屋「みや川」

天ぷら「みや川」は、根津美術館の斜向かいの古いマンションの1階にある老舗天ぷら屋です。入口も分かりにくく知らなければ入れないお店です。お昼のランチは天ぷら定食と天丼の2種類です。関西風のうす衣の天ぷらで天丼は、ご飯が見えなくなるまでしっかり天ぷらがのっていました。定食は、揚げたての天ぷらが運ばれてきます。やはり揚げたての天ぷらはサクサクと美味しかったです。「50年ほど前の結婚したての頃は、主人の実家が近いこともあり帰省の度に家族でよく食べに来ました。今はご近所のお店になりました。ここの天ぷらは用意されている数種類のお塩でいただくのがお薦めです。夜は天ぷら以外の季節料理も出てきて美味しいですよ」と石井さん。最近は外国の観光客の方が多いと店の店主。この日も私たち以外は海外の団体のお客様でした。

おすすめ・その3

「岡本太郎記念館」

骨董通りを1本入った住宅街に岡本太郎記念館があります。元々太郎氏の実家があった場所に戦後建築されたアトリエ兼自宅で、太郎氏が84歳で亡くなるまで50年近く使用していました。中は写真撮影OKです。2階に上がると原寸大の太陽の塔の顔の部分や当時の展示品ミニュチュアがあります。「私は修学旅行と家族旅行と2回行ったのよ」と大阪万博に行ったことがある取材メンバーは当時の話で盛り上がりました。1階には、太陽の塔のキーホルダーやポストカードが売っています。全ての作品はインパクトが強く可愛い作品ばかりです。

おすすめ・その4

「TOBICHI」

TOBICHIはコピーライターの糸井重里さんが主宰するウェブサイト「ほぼ日刊イトイ新聞(ほぼ日)」が運営する店舗(TOBICHI)兼ギャラリー、イベント会場(TOBICHI②)です。TOBICHIは「ほぼ日」のオリジナル商品が売られる常設ショップで、TOBICHI②の1階は、糸井重里さんが帯を書かれた本の展示販売、2階はギャラリー兼イベントスペースでした。取材日も午後から糸井さんが来られて帯をかかれた本の先行販売の予定だったそうです。予約もしていないし取材の日程上お会いできなくて凄く残念でした。石井さんもほぼ日の愛読者だそうで、この日も読んで来られたそうです。「TOBICHIはいつも気になっていたけど初めて入りました。とっても楽しかったです。イベントがいつも変わっているようなのでこれから時々来ようと思っています」

おすすめ・その5

最先端の花屋さん「ニコライ バーグマン」と最先端のフラッグシップショップ

南青山に来たらぜひ立ち寄って欲しいのが、こちらのお花屋さん。デンマーク出身のフローリスト、ニコライ バーグマンのお店。彼が考案した「フラワーボックス」が店内に色とりどりあります。奥にはオシャレなカフェもあり、平日は近くのファッション関係の人が集まるそうです。
「可愛くてきれいなので、時々贈り物にしています」と石井さん。大都市の一等地に開設された、企業やブランドを象徴する大型の路面店をフラッグシップショップと呼びます。ヨックモックやプラダのフラッグシップショップが多く並ぶ街並みは、ここだけ女性雑誌の1ページを切り取ったような別世界でした。

おすすめ・その6

「南青山」のお土産は?

新しくてオシャレな南青山のお土産は、HIGASHIYAのカステラやひと口菓子です。四坪ほどの店内では、蒸したての饅頭や生菓子、「ひと口菓子」や最中、おこしなどさざまな手土産菓子があります。試食で頂いたニッキ豆の豆菓子は、香りが病みつきになりそうなニッキがたっぷりかかった落花生のお菓子でした。濃い黄色のカステラは上品な味で、包装もオシャレなので手土産に最適です。
また、老舗のお土産でしたら、骨董通りに目印の柳があるのが昭和10年創業の茶懐石専門の和菓子店「菊家」です。エッセイストの向田邦子さんがご贔屓だったお店としても有名です。繊細な和菓子は春の季節に合ったピンクや黄色の華やかなもので日本茶ともあいます。
TOBICHIでは「ほぼ日」がプロデユースしたチョイ足しカレーが出来る「カレーの恩返し」や、使いやすい「ほぼ日手帳」、使うと楽しくなる文具などが販売されています。見るだけでも楽しくなる商品がたくさん並んでいました。またTOBICHI②では、糸井重里さんが帯を書かれた本が販売されています。石井さんは読みたかった本があったとご購入されました。


【編集後記】

南青山は、取材前は憧れの街で自分とはかけ離れた街でした。今回石井さんのご紹介で初めて行くことが出来ました。世界のファッションの最先端と芸術の街で、東京でしか味わえない芸術を味わえる街だなと思いました。また、今回ご紹介出来ませんでしたが、根津美術館や秋山庄太郎写真芸術館、ブルーノート東京とまだまだご行きたい場所もたくさんあります。次回は、取材抜きでゆっくり散策をしたいと思いました。

回ったスポットの住所や営業時間やURL

1サニーヒルズ
港区南青山3-10-20
営業時間:11:00~19:00 TEL:03-3408-7778
http://www.sunnyhills.com.tw/index/ja-jp/

2みや川
南青山6-1-6
営業時間:月~土、祝前日
 11:30~14:00 (料理L.O. 14:00 ドリンクL.O. 14:00)
 17:00~22:00 (料理L.O. 21:00 ドリンクL.O. 21:00)
定休日:日曜日・祝日
TEL:03-3400-3722
https://www.hotpepper.jp/strJ000240076/

3岡本太郎記念館
港区南青山6-1-19
営業時間:10:00~18:00(最終入館17:30)
休館日:火曜日(祝日の場合は開館)、年末年始(12/28~1/4)及び保守点検日
TEL:03-3406-0801
http://www.taro-okamoto.or.jp/

4TOBICHI
港区南青山4-25-14
営業時間:11:00~19:00
定休日:月曜
TEL:03-6805-0258
https://www.1101.com/tobichi/access.html

5TOBICHI②
港区南青山4-28-26
TEL: 03-6427-6800
https://www.1101.com/tobichi/access.html

6秋山庄太郎写真芸術館
港区南青山4-18-9
営業時間:11:00~16:30 定休日:月・火曜日 
TEL: 03-3405-8578
http://akiyama-shotaro.com/

7ニコライ バーグマン
港区南青山5-7-2
営業時間:10:00~20:00 定休日:毎月第1月曜
TEL: 03-5464-0743
https://www.nicolaibergmann.com/

8HIGASHIYA
港区南青山3-17-14
営業時間:11:00~19:00(7月,8月は20:00まで) 定休日:年中無休(年末年始を除く)
TEL: 03-5414-3881
http://www.higashiya.com/

9菊家
港区南青山5-13-2
営業時間:[平日] 9:30~17:00 [土曜] 9:30~15:00(※売り切り次第閉店)
TEL: 03-3400-3856
http://home.h00.itscom.net/kikuya/







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