今回の知っとぉ?は、保存修理工事が終わり、創建時(大正時代)の姿が甦った新しい門司港駅と、ちょっと幸せになれるカンモンハートのご紹介です。

6年半の工事を終えて、創建当時の駅舎に復原

国の重要文化財に指定されている門司港駅駅舎が、2019年3月10日にグランドオープンしました。駅舎が重要文化財に指定されているのは東京駅と門司港駅だけですが、日本で初めて国の重要文化財に指定されたのが門司港駅です。
老朽化への対応や耐震補強を行うため、2012年に保存修理工事が始まり、翌2013年から仮設の大囲いで覆っての解体・修理・補強・組み立て工事が行われました。そして、約6年半の歳月を経て大正時代の姿が甦りました。門司港駅の修復工事は「復元」ではなく「復原」と呼ばれます。「現存する建物について、創建以後に手を加えられた部分を原型に復す」の意で「復原」と表現されているそうです。


復原された門司港駅


門司港駅の駅舎は1914年(大正3年)に創建されましたが、関門トンネルが開通する昭和17年までの名称は門司駅でした。大連航路の拠点駅であり、発展する門司にふさわしい駅として、当時の鉄道院の技師たちはヨーロッパの主要駅を参考にして「ネオ・ルネサンス様式」で設計したそうです。


創建当時の写真


復原前の門司港駅


今回の復原工事で、中央棟2階建て・東西棟1階建ての木造駅舎に復原され、創建当時の姿がほぼ再現されました。外壁は石貼り風にモルタルを塗り、屋根には天然の石盤がふかれています。また、失われた屋根まわりの飾りを復原し、昭和4年に設置された正面車寄せの大ひさしは取り除かれています。正面の大時計は大正7年に取り付けられたものですが、九州初の電気時計ということでその歴史的価値から、新調されて残すこととなりました。


大正3年の門司港駅の開業と同時に駅舎の2階で営業を開始した「みかど食堂」は、当時、山陽鉄道の急行列車内で食堂車を運営していたみかど株式会社が全国の主要駅に設けた駅構内の高級洋食店でした。昭和56年に閉店した「みかど食堂」は、この度、南青山の有名フレンチ店のオーナー成澤由浩氏が監修する「みかど食堂 by NARISAWA」として、当時の趣のある洋食レストランとして門司港駅の2階に再現されました。再現された1階の3等待合室はスターバックスになっています。



解体された古い壁や塗料を分析して、建設当時の色を再現
また、装飾や装具は古い写真をもとに復原されています。

全部見つけると幸せになれるかも?カンモンハート探し

いろんな観光スポットがある門司レトロエリアですが、門司港駅の後は「ハート探し」はいかがでしょう?門司レトロの”隠れハート”を知っていますか?地面や壁などに4つのハートが隠れていて、それを見つけると良いことが起きると言われています。レトロ地区には、4つのハート模様が隠されているそうで、全部見つけると幸せになれる?ということで、デートコースになっているそうです。

案内板などはありませんが、ハート探しのヒントは4つ。
以下の手掛かりを元にハートを見つけてください。
 ヒント1 石のハート
 ヒント2 レンガのハート
 ヒント3 休憩するハート
 ヒント4 MOJIKOのハート


カンモンハートマップ
http://www.mojiko.info/images/event/ev89.pdf

門司港レトロ地区は『恋人たちの聖地』だそうで、縁結びのパワースポットになっているそうです。そういえば、筆者も遠~い昔、門司港あたりでデートしたことがあったなぁ?と酸っぱい思い出が蘇りました(爆










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