文=山本寿美子(高26期) イラスト=うっ すいとぉ(高34期)

桜の季節、浅草にはたくさんの観光客が訪れています。桜の前で自撮りをしているのは外国からの観光客です。近頃は、桜が咲く時期に訪れて着物を着るのが流行中。日本人の目には妙な着物の着方だったりしますが、楽しんでいる様子を見るとまあいいかなと。

先日、研修旅行で東京に来た八高生は、東京ドームや後楽園を見て歓声を上げていたという。東京に住んで年齢を重ねるうちにこのワクワク感を忘れてしまいます。初めて聞いた東京の人たちの会話のアクセント、テレビの中での映像がそこにある感覚、来たことがないのに土地名を知っていることなど。この季節は新たに東京の住人となった人たちが運んでくる緊張感が忘れていた感覚を思い出させます。

この4月、八幡高校入学式の日、教室の黒板には下記の文章がありました。
「今日出逢う友そして先生が一生の財産になるように『邂逅』
運命の出逢いから始めよう『祝入学』」
先日来た八高生が物心ついた時には、既に関東誠鏡会に関わっていたことに気づき、この文章が心に響きました。

関東誠鏡会 事務局次長 高26期 山本寿美子