第91回誠鏡会総会の当日(11/10)に在校生1,2年生を対象とした職業セミナーの福祉分科会に講師として参加する機会を頂きました。

30年ぶりの母校。筑豊電鉄から西鉄の路面電車はどこ?(バスになったんやね~)地獄坂は?(バレー部合宿きつかったぁ~)けもの道は?(裏山に迷ったんよね)・・・。
景色が変わり、通学路は全く思い出せず不安(なんも覚えとらんよ~)。
ところが校舎に入ると、当時そのままの下駄箱、フーコーの振り子(壊れとるやん)、スリッパみたい上履き(なんでスリッパなん?)どんどん記憶が戻ってきました。
さらに教室に入ると、タイムカプセルを開けたように当時のまま。(男っぽいぞ!)
普段使わない脳がフル回転しているような感覚でした。


日々慌ただしくセミナーの講師をやる機会が多いのですが、八高在校生の礼儀正しい態度と進行に、とても感激しました。純朴な生徒が多く、我々35期の高校時代は、こんなにまじめではなかったので驚きでした。

講義は、高校卒業してから現在に至るまでの人生を振り返り、そこから後輩に伝えたいメッセージへと展開しました。
私の仕事は、「福祉」というより、介護サービス事業なので、医療従事者など他職種との関わりが多く、特定の職種に絞った説明が出来ませんでしたが、デザイナーからの転身について質問があり、そこから青年期の『生き方』について自身の考えをお話ししました。
30年後、この若い世代にのしかかる社会の問題にも触れましたが、在校生達に実感が湧かないようで、切ない気持ちになりました。


講義が終わって、控室で頂いた感謝状はなんと卒業証書と同じもの!なつかしい東筑軒のかしわ飯弁当(デラックス)を頂きながら、講師の方々と語らいました。

東京に戻った数日後に、さらにすばらしいサプライズがありました。
後輩達の講義に対するレポートと写真が郵便で届いたのです。
八幡高校の『格式と伝統』を大切にする姿勢に対し、卒業生として誇りに思います。
良い経験をさせて頂き感謝の気持ちでいっぱいです。


ご尽力頂きました関係者の皆様、本当にありがとうございました。

高35期 森野佳織