このページは、2011年09月17日に開催された第31回関東誠鏡会総会において報告された誠鏡会と関東誠鏡会の活動について、当日の資料を元に作成したものです。


来賓の方のご挨拶をいただく前に、私たちの同窓会である誠鏡会と関東誠鏡会について、知っているようで知らないかもしれないその活動をおさらいしてみようと思います。
しばしお付き合いください。

まず、この二つの数字をご覧ください。何の数字か分かりますか?
30758 と 2438、実はこの数字、誠鏡会と関東誠鏡会の会員数なんです。
八高の卒業生が全国に30758人、うち関東に2438人いらっしゃるんです。
誠鏡会と関東誠鏡会は、この八高同窓生3万人、関東の2400人の母校への思いを形にして後輩たちに伝えるとともに、私たち同窓生に、母校のいまを、それぞれに伝えようとしているんですね。
同窓会とは、母校と卒業生、故郷と現在地を双方向につなぐ、そういうものなんだと思います。

さて、それでは誠鏡会や関東誠鏡会はどのような活動をしているのでしょうか?

大きくくくると、誠鏡会は本部も支部も2つのことを活動の柱にしています。
ひとつは、 『母校の支援活動』 です。
そして、もうひとつは、 『同窓生の親睦と交流のための活動』 です。
この二つに絡めて、社会貢献活動なども行われますが、同窓会としての大きな柱はこのふたつと言っていいでしょう。
そして、この柱となる活動を企画、実施していくための 『組織活動』 があります。
総会や幹事会、役員会などですね。
さて、それではこの二本柱でどんなことが行われているのか、見てみましょう。

母校を支援する活動には、学校行事に参加したり、学習環境などを整備することや部活動を支援することなどがあります。
入学式や卒業式を始め、体育祭や文化祭など諸々の学校行事の場で、八高の伝統をいまの八高生に伝えていくんですね。
学習環境等の整備については、八高の正門まで路線バスが行くようにしたり、八幡駅からのノンストップ直行バスを運行するように関係各所に働きかけて実現したりということから、各教室にエアコンを設置して夏や冬でも快適な教室で学習できるようにしたり、しています。
遠くから通ってくる生徒の負担を少しでも減らして、広い校区の東端にある八高の立地条件の不利を補おうという方策でもあります。
部活動支援は、文武両道を目指す八高の、運動部、文化部に道具や機材を寄付しています。
関東誠鏡会では、関東で開催された全国大会に参加する放送部や柔道部の生徒たちを応援するのはもちろん、歓迎会を開いてその頑張りを讃えています。

つぎに、二本目の柱である「同窓生の親睦・交流活動」について見てみましょう。
本部では主な行事としてここに上げた諸活動を実施しています。
名簿の整備は、地道で大変な作業ですが、もっとも大切なことでもあります。
関東誠鏡会でも、名簿の整備は毎年の当番期が中心となって行っていますし、ゴルフ大会も有志の尽力で年に数回、開催されています。
また、HPをリニューアルしたり、会報にあたるメールマガジン「関八ニュース」や当番期によるメールマガジン「総会エクスプレス」の発行を開始するなど、広報活動に力を入れています。
これらを通じて、異なる期を結んだり、同期会の発足につなげたり、他校の同窓会との交流を行って、最終的には同窓生個々人の幅広い交流の実現に資することを目的に活動しているのです。
皆さんも、どうか機会がありましたら、これらの活動に参加してみてください。思わぬ発見や感動が待っているかもしれませんよ。

そしてこれらの柱となる活動を支えているのが組織活動です。
年1回の総会、年3、4回の幹事会、本部では毎月開催の役員会、これらの中でどんな活動をどうやっていくかが話し合われ、決定されていきます。
役員や幹事の方々はこれらの会議に出席していろいろなことを協議しているのです。
本部も各地の誠鏡会も、役員や諸活動をサポートしてくれている方々は、みなボランティアでこれらの活動を実施しています。

これは、今まで見てきた諸活動を毎年やって行くための資金、予算ですね。
予算がないと何事も動きません。予算の柱になっているのが、同窓生の皆さんにご負担いただいている会費なんです。
年間2000円の会費が、誠鏡会活動を支えています。

関東誠鏡会は、本部からの交付金のほか、当番期寄付金、学生支援募金で活動を行っています。
少子高齢化や公立学校の統廃合、それに広い校区の東の端に位置することなど、八高を取り巻く厳しい現状があるため、母校支援には力を入れざるを得ません。
同窓生の親睦・交流についても、同窓会の普遍的なテーマとも言えそうな若い世代の発掘、同窓会活動への参加促進がこの活動の成否により左右されます。充実した活動を行っていくには資金が必要です。

昨年度、誠鏡会に会費をお支払いくださった会員の方は、3711人いらっしゃり、約740万円 の金額になりました。
収入が増えれば、母校への支援内容もより充実しますし、同窓生の親睦・交流についても幅が広がると思います。
当然のことながら、支部への交付金の額も増えて、関東誠鏡会の活動もより活発にできるでしょう。
どうか皆さん、誠鏡会の会費についてご理解をいただき、母校の発展と同窓会活動の充実に資するために会費のお振込をよろしくお願いいたします。

関東誠鏡会では、関東を訪れる八高生や先生方、関東の大学に通う卒業生への支援活動などに充てるために、3年ほど前から総会懇親会の場などで皆さんに寄付をお願いしてきました。
そのおかげで、放送部や柔道部の生徒たちを歓迎することができ、関東での思い出をプレゼントすることができました。さらに、その時の生徒が関東の大学で学んでいたり、企業で働いていて、誠鏡会会員となって今日の総会や行事に顔を見せてくれるようにもなりました。
嬉しいことです。

関東誠鏡会は、今後、大学生向けの就職支援活動などももっと企画していきたいと考えております。
今年もまたご寄付のお願いに会場を回らせていただきます。
どうか引き続き、皆さんのご協力をお願いいたします。

そして、もう一つ、もっとも大切なものがあります。
それは人です。
誠鏡会の活動を支えてくれている役員の方々、各期の皆さんと誠鏡会を結んでくれる幹事の皆さん、そして何より重要な同窓生の皆さん。
皆さんの思いが誠鏡会を動かし、八高に学ぶ後輩たちへのかけがえのない贈り物になるのです。
また、誠鏡会を通じて八高の後輩の活躍やあり様を知ってもらい、皆さんの今とこれからの充実につなげていただきたいのです。
駆け足で誠鏡会と関東誠鏡会の活動について見てまいりましたが、いかがでしたでしょうか。
皆さんの理解の一助になれば、幸いです。
ご清聴、ありがとうございました。