9月17日に開催されました第31回関東誠鏡会総会・懇親会の概要を報告します。

当日はよく晴れた総会日和でした。当番期の高33期が会場に選んだのは、イベント会場として知られている泉ガーデンギャラリーです。テーマは「Feel your 北九州 in 関東」、7月中旬に同窓生に送られた案内状に続いて、8月初旬からメールマガジン「総会エクスプレス」で懇親会の関連情報が配信されていて、どんな懇親会になるのか興味をそそられる今年の総会・懇親会でした。さて、当日の内容は、、、、

地下鉄南北線の駅から徒歩数分で泉ガーデンギャラリーに着き、階下の受付の様子を見ながらエスカレーターで下ります。受付を済まして会場に入ると、まず前方正面のステージを挟んで2面、左右の壁面に1面ずつある大きなスクリーンに目がいきます。懐かしい大蔵校舎と清田校舎の姿がそこに映し出されていました。そして溶鉱炉や平尾台、風力発電の風車に関門橋など北九州の風景をあしらった大きな垂れ幕が会場左右の壁を飾ります。北九州を、八幡を、母校を思い出させる演出に故郷を思わなかった方はいなかったでしょう。
定刻が近づくと徐々に会場は同窓生で埋まっていきました。

会場の照明が徐々に落ちて、勇ましい太鼓の音とともにスクリーン上にCGが踊り、会場の意識がひとつになっていきます。照明が戻ると、司会者の開会宣言。いよいよ総会の始まりです。

式次第
【第1部 総会】            【第2部 懇親会】
開会宣言                乾杯
物故者追悼               祝辞・祝電披露
関東誠鏡会 藤城昌三会長挨拶  ご歓談
ご来賓紹介               北九州ローカルフードが続々登場
誠鏡会活動報告            実行委員長挨拶
ご来賓挨拶               高校34期への引継ぎ式
 誠鏡会 濱地英伸会長(注)  応援団演技
 八幡高等学校 井星 英校長   校歌斉唱
事務局報告               万歳三唱
総会閉会の辞              閉会の辞

(注)濱地会長のお名前の濱の字について
本来は「濵」という字ですが、この「濵」はMacでは表示されない旧字なので、本稿の中では「濱」の字を当てております。濱地会長、ご容赦ください。

藤城会長や濱地会長、井星校長先生の挨拶は、概要を後掲しました。
今年は初めての試みとして、第一部の総会の中で、ご来賓の挨拶に先立って関東誠鏡会広報委員長による誠鏡会と関東誠鏡会の活動報告が行われました。大型スクリーンに数字や図、写真などを写しながら、3万名に及ぶ誠鏡会会員と2438名の関東誠鏡会会員に支えられて誠鏡会と関東誠鏡会が行っている八高を支援する活動や同窓生の交流や親睦のための活動について、前年度に新設された関東誠鏡会の広報委員会・松本委員長から具体的に説明が行われました。そしてこれらの活動をより充実させるために同窓会費の納入の呼びかけがありました。

事務局からの報告は、室井事務局長(高17期)が平成22年度の事業報告と決算報告及び平成23年度の活動方針、事業計画、事業予算を「総会資料に掲載の内容で8月24日開催の幹事会で承認されましたので報告します。以上」とあっという間に終わらせて、会場から万雷の拍手を浴びていました。

総会が終了すると、第2部の懇親会です。
まず、司会者が高19期の元厚生労働大臣・舛添要一さんの来場を告げました。聞きなれた声で爽やかなスピーチ(後掲)を届けてくれました。日本を変えようとの呼び掛けに心奮わせた方も多かったのではないでしょうか。

さていよいよ乾杯で懇親会の幕が開きます。出席者のうち最も若い高63期の二人、岩森将平さんと山田瑞季さんが、関東誠鏡会の恒例により乾杯の音頭を取ってくれました。「じゃあ、せぇえ~ので乾杯、行きます。せぇえ~の、かんぱぁ~いぃ!」
伝説になる!と直感した『せぇえ~の乾杯!』でした。お二人さん、ありがとう!

若さに溢れた『せぇえ~の乾杯!』で一気に和んだ会場は、各テーブルの「焼うどん」や「お煮しめ」にはしを伸ばす人、会場の左右に設けられた料理コーナー目指して席を立つ人、懐かしい同級生と目を輝かせながら話す人、同窓会の喧騒に満たされました。

しばらくして司会者から会場前方左右に設けられた屋台で、東筑軒の「かしわ飯」と、大宰府というより起業祭の出店で売っていた「梅ヶ枝餅」が登場すると伝えられ、長い列ができました。

会場中央後方の「TSUNAGARU」コーナーでは、北九州の地酒を含む銘酒が「角打ち」スタイルでふるまわれました。この「角打ち」って北九州から広まっていったものだそうで、子供の頃、普通に見ていたものが新鮮に見えました。
そして周囲では酒好きの世代を超えた繋がりができていました。これこそ“角打ち文化”!

故郷ゆかりの料理やお酒の後は、スィーツです。
高21期 中村(旧姓:後藤)昭博さんが山梨県でオーナーパティシエとして腕を振るう『ジョージワシントン』のスペシャルケーキの数々。女性やお子さんがぐるりと取り巻いていました。

故郷の懐かしい食べ物に美味しいお酒、同窓生の中村シェフが気持ちを込めて作ったケーキの数々を手にした皆さんの表情は、喜びに輝いていました。それらにここで出会えた喜び、それらが思い出させてくれる懐かしい事柄の数々、それぞれが過ごした青春の日々が間違いなく皆さんの心に蘇っていたに違いありません。

会場で販売された「なつかしっちゃセット」。校章焼印付の八幡饅頭や黒がね羊羹、マルタイ棒ラーメンなど、故郷の懐かしい品々がセットされたお土産が好評でした。

そして今年も出席者の皆さんにお願いした「学生支援募金」には、131,784円が寄せられました。この募金を基に八高生が関東に来た折に歓迎会を開催したり、今年度事業計画にある関東在住大学生の就職相談窓口の設置に活用させていただきます。寄付してくださった皆様、ありがとうございました。

愉しい時間の過ぎるのは早いもの。高33期の石松実行委員長が挨拶し、今日の総会懇親会に込めた思いを伝えれば、来年の当番期を務める高34期の三橋委員長は来年に向けての意気込みを語ってくれました。
昨年に続き気合十分の演技を披露してくれた応援団OBの崎野治子さん(高60期)と中野美音さん(高61期)率いる男女&異世代混合編成「つながる応援団」のメンバー、関東誠鏡会役員から副会長・高17期篠原政美さん、総会当番期・高33期から石松俊雄実行委員長と石田裕滋さん、柏原豊さん、次期当番期から高34期の三橋正司さんらのエールに続き、会場一体となって校歌を斉唱し、中23期の田中正博さんの万歳三唱で締めとなりました。

今年も素晴らしい総会懇親会でした。当番期を務めた高33期の皆さん、ありがとうございました。皆さんが出口でお送りした出席者の方々の笑顔が、当日の成功を表していたと思います。お疲れ様でした。



【関東誠鏡会 藤城会長挨拶】 東日本大震災の半年後に総会を開催できることに感謝します。今日はたくさんの同窓生の皆さんと母校八幡高校から井星校長、本部誠鏡会から濱地会長、さらに各地の誠鏡会役員の皆さんと北九州を代表する9つの高校の関東地区同窓会役員の皆さん、そしれ北九州市シティプロモーション首都圏本部長にもお越しいただき、ありがとうございます。今回が会長として迎える最後の総会となりますが、6回目で2つのことを達成できたと思っています。 ひとつは母校の現役八高生の歓迎会の定着です。総会懇親会で皆さんにいただいた寄付金で、全国大会に出場するために上京する八高生の歓迎会を行うことが定着しました。皆さんのおかげです。
もうひとつは今回初めてこの春の卒業生が総会に出席してくれたことです。毎年案内をしていましたが、開催日の関係などでかないませんでした。今回出席してくれた彼らの初々しい姿を見てあげて欲しい。
八高野球部の黄金期を作られた松永玲一先輩、高19期の舛添要一元厚生労働大臣もお越しです。当番期の高33期が再現してくれた八幡の町をお楽しみください。そして6年間、誠にありがとうございました。

【誠鏡会 濱地会長挨拶】
総会開催おめでとうございます。また誠鏡会活動の報告、ありがとうございます。東日本大震災では東電の福島原発に勤務する同窓生が事故対応に奮闘してくれたと思いますし、被災された同窓生やお身内の方もいらっしゃったとすれば、元気に復興に向けて頑張ってくれていることを願うばかりです。
本部では文武両道に励む母校を物心両面から全力で支援していますが、今年は福岡県内で6校あるスーパー・サイエンス・ハイスクール(SSH)に指定されるなど、成果を上げています。同窓生の親睦の面でも第3回となるゴルフ大会、これは誠鏡会からは資金は出していないのですが、170名もの参加により盛大にそして楽しく開催いたしました。
藤城会長が今期限りというのは寂しい限りですが、関東誠鏡会の益々の発展を祈念しております。

【八幡高等学校 井星校長先生挨拶】
4月に赴任しました井星です。八高生は元気です。野球部員も、残念ながら負けてしまったけれど、いまも坊主頭で頑張っています。この半年、誠鏡会の皆さんの熱い思いを日々感じています。物心両面の支援をいただいて、誠鏡の心にふさわしい生徒たちを育てていくよう頑張ってまいりますので、これからもよろしくお願いします。

【舛添要一元厚労相挨拶】
昨日の夜、国会を終え久しぶりに八幡に戻りました。さっきまでTNCの「キューブ」という番組に出ていて、最後に「八幡高校の関東の同窓会総会に出席するために東京に戻ります。とても結束力の強い同窓会なんです。」とこの総会と同窓会を宣伝してきました。(拍手!)
政治ももっとしっかりして、日本の国際的な地位の向上に努めなければいけません。八幡高校の方々にも頑張ってもらい、日本を救ってもらいたい。つながりや絆を大切にしていきましょう。我々が先頭に立って新しい日本を築いていきましょう!

【高33期石松委員長挨拶】
まず同窓生320名、当番期59名、総勢約380名の参加をご報告します。(拍手)
特に新卒者を含め7名の学生が出席してくれました。就職の縁や出会いの縁、ビジネスの縁、つながりを一層深めていけたらよいと思います。
私たちは1月からスタートして準備してきました。北九州の食と景色に埋もれ、同窓生と出会う場を提供させていただきました。皆さん、楽しんでいただけましたでしょうか。(大拍手) 本日は誠にありがとうございました!

【高34期三橋委員長挨拶】
高33期の皆さん、素晴らしい総会懇親会をありがとうございました。34期も33期にならって同期で楽しみながら一丸となって総会を作り上げていきたいと思いますので、皆さまよろしくご支援ご協力のほどお願い申し上げます!

以上