今回の「知っとお?」は、”八幡の由来と八幡宮”についてお届けします。
さて、お正月を迎えて、皆さんはどちらの神社に初詣にいかれましたか?
全国にはさまざまな神々をまつる神社がありますが、*八幡神社、*八幡宮と八幡様をおまつりするお社は全国に4万社以上もあり一番多いそうです。


『八幡』の由来、しっとぉ?
もしも八幡村が「尾大光・びだいこう村」やったら?

八幡高校、八幡製鉄所の”八幡”は、もちろん「八幡」の地名によるものですが、その由来は、明治22年町村制施行に際し、「八幡村」と名乗ったところから始まります。
地方自治の始まりとして福岡県が戸長役場を枝光に設置したのち、地形及び民情も近い枝光・尾倉・大蔵の3つの村が合併することになりました。そこで村名の話し合いが行われ、尾倉村の「尾(び)」、大蔵村の「大(だい)」、枝光村の「光(こう)」と各村名から一字をとり「尾大光(びだいこう)村」に決定し、遠賀郡役所に届けたところ、「こんな名前は聞いたことがない!」と却下され、再協議した結果、各村とも八幡(はちまん)神社を祀っていたため「八幡(やはた)村」に決定した(みやびで良い名前じゃ)という事だそうです。

尾倉、大蔵、枝光にある3つの八幡神社は、今でも鎮守、産土神様(うぶすなかみさま)として地元の方から崇敬されています。
尾倉 豊山八幡神社
 https://toyoyama-hachimanjinja.or.jp/
大蔵 乳山八幡神社
 https://chiyamahachiman.jimdofree.com/
枝光 枝光八幡宮
 https://sites.google.com/view/edamitsu8man/top

その後、八幡村は八幡町となり、官営八幡製鉄所の発展と共に人口増加。1917年に八幡市となり、1919年に八幡中学が創立、現在に至ります。

ちなみに、旧八幡市の市章は公募で採用されましたが、八つの旗=やはたで、八幡神社とはまったく関係がありませんでした。


日本一多い!八幡神社に祀られる「八幡さま」は?

日本には古来から「八百万の神」という概念があり、八幡信仰、伊勢信仰、天神信仰、山王信仰、稲荷神社、疫神社など様々な信仰流派のもと、全国には多くの神様をおまつりする神社があります。そのなかで最も多いのが、『八幡』の由来となった、「八幡神(やはたのかみ、はちまんしん)」をご祭神とする八幡神社、八幡宮だそうです。全国に4万社以上あるといわれています。

八幡宮の総本宮は「宇佐神宮」

宇佐神宮(大分県宇佐市)は、全国に4万社以上ある八幡様の総本宮です。もともと宇佐神宮は、地元の豪族宇佐氏が崇敬する土着の神社でした。宇佐神宮の境内には、571年に初めて八幡様(応神天皇)が3歳の童子の姿で現れた!と伝えられる「御霊水」があります。石清水八幡宮(京都府八幡市)、筥崎宮(福岡県福岡市)、または鶴岡八幡宮(神奈川県鎌倉市)をあわせて、日本三大八幡宮とされています。
日本3大八幡宮
・宇佐神社(大分)
 http://www.usajinguu.com/
・石清水八幡宮(京都)
 https://iwashimizu.or.jp/
・筥崎宮(福岡)
 https://www.hakozakigu.or.jp/
・鶴岡八幡宮(鎌倉)
 https://www.hachimangu.or.jp/

八幡大神「応神天皇」とはどんな神様?


応神天皇は弓術の達人とされており、武の神や出世開運の神として崇められていました。
八幡神は、元々は大漁旗を意味する海神といわれ、神社では誉田別尊(ほんだわけのみこと)、あるいは応神天皇(おうじんてんのう)の祭神名でまつられています。応神天皇は仁徳天皇のお父様にあたります。また、北九州に神話やゆかりの地が多い神功皇后の御子様になります。古事記では頻繁に視察や全国巡行し、武勇伝が多く、出世や成功、家運隆昌の象徴として、今でも信仰を集める人気の神様です。
北九州の各地に、地名や神話に残されている「神功皇后」のお子さんなので、八幡の地にもご縁が深かったものと思われます。




平安時代、源氏が京都の石清水八幡宮を氏神としたこと、また、宇佐神宮は平家とゆかりが深く、厳島神社、赤間神社なども八幡神社としても有名ですが、源平時代、鎌倉時代以降八幡宮は武勇の神として多くの武士からの信仰を集め、一般の信仰の対象としても広まっていきました。
そんな八幡さまに願をかけて、ご利益を被りたいと思います。

新しい一年が、皆様のご健康と幸多き年となります様に心からお祈りいたします。
本年もどうぞよろしくお願いいたします







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