今年の関東誠鏡会総会は初の「オンライン総会」となりました。当番期のみなさんの工夫で、オンラインならではの楽しい企画を楽しませていただきました。今月の「知っとぉ?」は、今年の総会の“八リンピック・クイズコーナー”でも取り上げられていました「北九州で初めての・・・?」について、特集したいと思います。私たち34期の同期のメッセ―ジグループでも盛り上がっていた“北九の初めてネタ”、あなたはいくつご存知ですか??

題して、あなたの身近な“あれ”も、実は北九が発祥の地!「北九州はじめて物語♪」

日常に欠かせない『スーパー』は北九州発祥。しかも24時間営業のパイオニア!


https://commons.wikimedia.org/w/index.php?curid=106315766による-

日常に欠かせないスーパーマーケット。昔は、肉は肉屋、魚は魚屋、野菜は八百屋と欲しい物のお店を回って買い物をしていました。それを1か所にまとめて買い物ができるようにしたのがスーパーマーケットです。これは、アメリカではじめて実施されたシステムだったそうですが、日本で一番最初に取り入れたのが小倉旦過の「丸和フードセンター」でした。1956年総合食料店としてオープン、ダイエーの1号店が大阪にできる1年半前です。入口と出口を分けて、商品を篭に入れてレジに持っていくセルフサービス方式を実施。1979年には、日本最初の24時間営業を開始。24時間営業のコンビニの原点は北九にありました!後に流通業界の革命を起こしたといわれる、ダイエーの創業者・中内氏はこの丸和から多くのノウハウを学んだといわれます。
まさにスーパーのパイオニアは北九州発祥!丸和の隣に路面店の旦過市場があるというのも不思議な共存関係ですよね。

現在は、ゆめマート小倉
北九州市小倉北区魚町4-1-1
https://youme-kitakyushu.co.jp/store/451kokura.htm



『焼うどん』はやっぱソース味?やっぱ干麺やないといけんちゃ♪

今では「焼うどん」は小倉名物の代名詞となっていますが、魚町の鳥町食堂街の入口にある「だるま堂」が発祥です。うちの親父がいつも言っていたのは「あれはな~焼きそばのそば麺がなくて、しょうがなくてうどんに変えただけなんよ」と・・・。焼きそばの代わりなのでソース味は当たり前、そして入手できたのが乾麺しかなかったそうで、乾麺を湯がいて焼うどんにして出したのだそうです。当時から斬新な味だったとは思いますが、うどんにはやっぱ鰹節が合う感じがしますので、小倉独自の焼うどんに発展していったのでしょうね。

「だるま堂のおばちゃん」も亡くなって、閉じていたお店も、いまは市民団体「小倉焼うどん研究所」が復活させたとか?久しぶりに卵付きの天窓を頂きたいです。

だるま堂
北九州市小倉北区魚町1-4-17
https://www.facebook.com/darumadoukokura


たしかに、昔は『パンチパーマ』のおっちゃんが大勢いた!

『パンチパーマ発祥のお店』には諸説あるそうですが、いずれも北九州。かつては北島三郎さんや具志堅用高さんやプロ野球の選手など、そこら辺のおっちゃんはみんなパンチパーマだった気がします。パンチパーマは(毎日洗髪するのが当たり前ではなかった時代に)港湾や工場労働者が毎日洗髪していたことから、「洗っても崩れない髪型を考案した」というのが始まりのようです。1970年ごろから普及したそうですが、黒人の髪からヒントを得てパンチアイロン(製品名・丸型アイロン) を超極細に改良。その改良超極細アイロンでパーマをかけた髪型 「チャンピオンプレス」を発表。この名前には、これ以上ない髪形という気持ちがこめられているそうです。巻く回数は数百回、技術も高難度なものだそうです。

ヘアサロン永沼
北九州市小倉北区紺屋町12-11

カットインマツナガ
北九州市門司区東本町1-5-32

ちなみに「床屋」の発祥の地は山口県下関市にあるそうです。かつて鎌倉時代に亀山天皇に仕えていた武士は下関にくだり、その三男は髪結い職人から技術を学び、髪結どころを開き、お客さんから金銭を頂戴して生計を立てていたところから、床屋が始まったといわれています。

日本最古の『立体交差』はなくなったけど、折尾駅は日本初の発祥の地でした

約130年の歴史がある鉄道立体交差ですが、レンガ造りでノスタルジーな雰囲気の折尾駅も高架駅化され、かつてのレンガつくりの駅は解体され新しい駅舎がオープンしました。 1階に筑豊興業鉄道の駅舎、2階に九州鉄道の駅舎。2路線が円滑に通過することを目的として、1階と2階に棲み分けたという斬新な駅。「上も行く行く下も行く一度来てみよ折尾駅」という歌があり、石炭産業が盛んだった当時の輸送システムの効率化から考案されました。 現代では全国各地いたるところで立体交差が見られ、都市では鉄道の連続立体交差化が進められていますが、当時としてはかなり画期的な交通システムであったことは間違いありません。

折尾駅の立体交差
https://www.kitakyushu-museum.jp/resources/2521



銀天街発祥の地『アーケード商店街』は北九発!


https://commons.wikimedia.org/w/index.php?curid=107520266による

小倉の「魚町銀天街」は、実はアーケード商店街の発祥です!「雨が降らない街を作りたい」という思いから、昭和26年全国で初めてアーケードができた商店街が魚町銀天街です。当時はジュラルミン製の天井だったことから「銀天街」と名付けられました。国道199号との交差点付近に、金属製のユニークな形をしたモニュメントがあります。銀天街発祥のいわれが刻まれ当時の写真がはめ込まれています。

魚町銀天街
http://www.uomachi.or.jp/


『鉄なべぎょうざ』は八幡が発祥!

筆者は学生時代を福岡で過ごした経験から、てっきり『鉄鍋餃子』は福岡のものだと思っていましたが、八幡製鉄所で栄えた鉄都、北九州が発祥で広まったそうです。今でこそ「鉄鍋ぎょうざ」はメジャーな食べ物ですが、その鉄なべ餃子発祥の店が黒崎の「やまとぎょうざ本店鉄なべ」です。1958年北九州市八幡西区折尾で創業だそうです。
当時、東京銀座でスパゲッティナポリタンを鉄の皿で出す店があったことにヒントを得て鋳物の鍋を発注。その熱々の餃子のおいしさは口コミで広がっていったそうです。薄皮のぱりっとした焼き上がり、あっさりした具。関東のものに比べてサイズが小さく、皮と餡のバランスを重視。
九州のぎょうざを思い出すと、柚子胡椒を薬味に使って食べたくなりますね。

本店鉄鍋やまとぎょうざ
https://honten-tetsunabe.com/


その他、まだまだ 北九発祥のものは数々あります。
みなさんはいくつご存知でしょうか?
-その他、北九州発祥のもの-
 ・バナナのたたき売り
 ・ポン菓子
 ・都市モノレール
 ・パラグライダー
 ・都市型公民館
 ・競輪
 ・角打ち
 ・カーフェリー
 ・肉うどん(肉肉うどん、どきどきうどん)
 ・焼カレー
 ・ロールケーキの日
 ・吊り(大)橋
 ・リハビリテーション

北九が発祥という企業もいろいろとありますよね。
 ・出光
 ・日本製鉄(八幡製鉄)
 ・日産
 ・日立金属
 ・TOTO
 ・ゼンリン
 ・西鉄

まだまだ意外なルーツが、北九にはあるのかもしれません。
ご存知の方がおられましたら、是非教えてください。





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