住んでいるから知っている、ホントにいい場所、いいお店。JR田町駅改札から西口は三田、東口は芝浦 。江戸時代、芝浦は干潟で海岸線は漁村だったという。明治時代は温泉旅館や海水浴場などの行楽地として栄え、明治後期には東京湾の埋め立て地として開発が始まった。
田町駅から東側に歩いて橋を渡り芝浦地区へ。芝浦は運河の街で、冬は温かで夏は涼しいという。倉庫街がだんだんと高層住宅に変わり、子育て世代が住みたい場所になってきた。治安が良く、公園も多く、グローバルな環境は港区ならではと言える。

【案内人】高19期 田原洋一さん

子供が住んでいる同じマンションに、年金世代になって横浜から引っ越してきた。港区の100円バス『ちいバス』がくまなく通っていて、六本木や麻布、高輪、芝へは乗り換えなしで行けて便利だ。車はここに引っ越してきたときに手放したが、良かったと思っている。港区は住民サービスが充実しているので、区主催の料理教室や歴史探訪ツアーなどのイベントに参加して楽しんでいる。

おすすめ・その1

「レインボーブリッジ」は歩いて渡ろう!

レインボーブリッジには無料の遊歩道がある。車で通るとあっという間に通り過ぎてしまう風景をゆっくり眺めながら散歩しよう。歩いて渡っても25分くらいで、東京湾のパノラマが広がるお薦めの風景だ。車道を挟んでノースルート(北遊歩道)とサウスルート(南遊歩道)がある。ノースルートを歩くと大井埠頭のコンテナヤードや羽田空港に離着陸する飛行機、「第3台場」や「第6台場」を見ることが出来る。一方、サウスルートを歩くと「豊洲市場」や建設中の「オリンピック選手村」を見ることが出来る。自転車は乗って渡ることは出来ないが、入り口で係りの人に止め具を装着して貰えば、お台場まで押して渡ることが出来る。

おすすめ・その2

運河を楽しむ「芝浦桟橋運河クルーズ」

定期便クルーズサービス「アーバンランチ」は芝浦・お台場・豊洲を結ぶルートを毎日運航、予約の必要はなくいつでも気楽に乗れる。自転車も愛犬も一緒に乗れるのが魅力だ。
それとは別に、地域貢献の一環として「運河ルネッサンスにおける水辺の賑わい推進プログラム・芝浦桟橋運河クルーズ」が同じ芝浦桟橋から出ている。日にち限定で、予約をする必要はあるが、低い橋の下をくぐり、高浜水門から東京湾へ出発。レインボーブリッジ、第六台場近くまで行く約1時間の航路がなんと無料。この写真のおしゃれなクルーズ船で出発する。芝浦の運河や東京湾の役割、歴史などの詳しい説明を聞きながらのクルーズだ。小さな船舶でしか行けないルートに大満足すること間違いなし!

おすすめ・その3

日本一夜景がきれいに見える店「オーシャン・ディッシュ クオン」

東京タワー、スカイツリー、レインボーブリッジを眺めながらの食事ができる絶好のロケーション。ビューポイントばかりの東京湾、日々発展していることを実感できる場所だ。ある雑誌によると”日本一夜景がきれいに見える店”とある。プロポーズの名所らしい。
夜はそれなりの値段だが、ランチはお手頃だ。ランチメニュー1,000円、サラダバー・ドリンクバーを付けても1,300円。12時には満席になってしまうので、少し早めに行くことをお勧めすると田原さんからのアドバイス。月曜から金曜のみJR田町駅から送迎バスがでている。

おすすめ・その4

散歩コースは無限大!

小さな橋を含めると約300もの橋がある芝浦地区。モノレールを下から眺めながら歩くと「船路橋」が芝浦運河にかかっている。ここには大正から昭和にかけて路面電車車両の修理工場があった。現在は、レールをモチーフにしたデザインの人道橋が架かっている。冬には渡り鳥、春には桜。なによりお祭り好きの芝浦住民。10月の芝浦運河祭りを始めさまざまなイベントが開催されている。芝浦埠頭に行く途中には、南極観測隊の記念碑や「しらせ」のスクリューブレード、海をイメージした「埠頭公園」、そして芝浦埠頭から眺める日の出もお薦めだ。

おすすめ・その5

芝浦のお土産は?「パティスリー・ポール サンセール」

JR田町駅から徒歩5分のところにあるおしゃれな外観のお店。「ポール サンセール」という店名は、フランス語で「誠実」を意味する「Sincére」と港「Port」を組み合わせたという。田原さんおすすめのシュークリームは小ぶりながら大人の味で、誠実に丁寧に作られたことが伝わってくる。焼き菓子やケーキは少し高めだが、フランスで修業した技術と素材を吟味したパティシエのこだわりが感じられる。食べるとわかる高級感はさすが!というほかない。芝浦でここを知っていれば「ツウだね!」ってことになりそうなフランス菓子店だ。


【編集後記】

昔は倉庫街で、私のイメージは「芝浦」と言えばディスコだった。しばし田原さんと思い出に浸って、思わず跡地に案内をしてもらった。今は跡形もないが。日々発展している芝浦は新しいビルが続々と建築されている。世代によって印象が変わる顕著な場所だと思った。

 回ったスポットの住所や営業時間やURL

1レインボーブリッジ
港区海岸3-33-19
営業時間:9:00~21:00(11月~3月は11:00~18:00)
休館日:第3月曜(定休日が祝日の場合は翌日)、悪天候時

2芝浦桟橋
・定期便クルーズサービス「アーバンランチ」
TEL:0120-929-963
営業時間:9:30~17:30
https://www.urbanlaunch.net/boarding/
・運河ルネッサンスにおける水辺の賑わい推進プログラム「芝浦桟橋運河クルーズ」
https://shibaura-cruise.jp/

3レストラン「オーシャン・ディッシュ クオン」
港区海岸3-26-1 パーク芝浦14階
TEL:03-5484-9000
営業時間 11:00~15:00/17:00~22:00
http://www.qon.co.jp/

4フランス菓子「パティスリー・ポール サンセール」
港区芝浦 3-13-9
TEL:03-6809-6581
営業時間:11:00~19:00
http://portsincere.com/

5船路橋(ふなじばし)
港区芝浦2~芝浦4
https://visit-minato-city.tokyo/ja-jp/places/1046

6埠頭公園、南極観測隊記念碑
港区海岸3-14-34
https://shibaurachuopark.com/futo-park
https://visit-minato-city.tokyo/ja-jp/places/1279







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