八幡高校文化祭でイラスト・アニメ同好会のブースに展示してあった「魔女の宅急便」のセル画。
その写真を八幡高校フェイスブックに載せたところ、「他にもありましたよね」というコメントがありました。
その貴重な寄贈品、どのくらいあるのか調べてみることにしました。


八高図書館に展示されているセル画の数々


それは、平成5年頃、イラストやアニメに関心のある生徒のためにと講演会と共にスタジオジブリ元プロデューサーの高6期原徹氏より寄贈されたものでした。
平成15年には、初期作品のセル画や絵コンテ、下書きなど全部で段ボール5箱分が寄贈されました。
その中には、何十枚も連続した原画があり、パラパラめくると動画になりそうな程です。
全部出して並べて貰ったところ、図書館のテーブル2台がいっぱいになる量でした。
初期の作品が多く、「ホビットの冒険」より「鷲の王一族に救出されるドーリーとビルボ」「13人のドワーフのうちバーリン」等です。
現在、一部は図書館に展示してあり、他は本校資料室に保管しているとのことです。



スタジオジブリのセル画や原画等、貴重な資料の数々


「イラスト・アニメ同好会」には、将来アニメや美術関係の仕事に従事したいと希望する生徒もおり、3学年全部で14名在籍しています。
アニメ研究や絵を描く活動を行っています。
今年は、フランスからの留学生も加わりました。日本のアニメについての知識も豊富で、彼女の様子から日本のアニメ文化の質の高さと人気のほどが伺えます。
「アナと雪の女王」が流行っている今日ですが、日本のアニメと海外のアニメの相違点を聞いてみました。
海外の映像は日本のものに比べて雑なものが多いのに対し、日本のものは繊細なものが多いこと(特にジブリ作品)、また、海外作品のほうが勢いがあると思うと言ってました。


マスコットキャラクター「ヨコくん」「ヒメちゃん」


この10年の同好会の活動を紹介しましょう。
◆平成16年1月15日
スタジオジブリ元プロデューサー・原徹氏による講演
◆平成17年3月3日
北九州人権擁護委員協議会(本校同窓生戸田氏・中村氏)の依頼を受けて小学校低学年向けに「いじめ」をテーマにした人権啓発紙芝居を作成、北九州市立槻田小学校3年生対象に上演。
◆平成18年5月22日
読売新聞の取材を受け、「高校グラフィティー」という欄に小倉南高等学校(松本零士氏)と共に「アニメ界の両雄の『原点』というテーマ」で本同好会の活動が紹介される。
◆平成25年9月
宮崎駿監督引退に伴い、本校同窓会の活動がNHK北九州放送局の取材を受け、全国放送される。
◆平成25年11月
本校同窓生の小金丸氏より依頼を受け、薬を楽に飲むための商品デザインが採用される。
◆平成26年6月
文化祭でSSHの成果で発見された「ヤハタヒメヨコバイ」のマスコットキャラクターを校内で公募した際、本同好会生徒の作品が選出された。
 
今後、このマスコットキャラクター「ヨコくん」「ヒメちゃん」が八幡高校SSHキャラクターとして活躍するそうです。



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お忙しい中、インタビューのために校長先生、教頭先生、同好会顧問の先生にご協力いただきました。
ヨコくん、ヒメちゃんのイラストに心が和みます。
今後の活躍を期待しています。

広報 山本





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