イラスト=つかる(高36期)

北九州に帰ったとき、免許を持っていない私の移動は、西鉄バスに乗るか、ひたすら歩くことになる。
郊外型の店舗が多い北九州市は、駐車場が広い。バス停を降りても駐車場を横切ってからでないと店舗の入り口までたどり着かない。表側に駐車場がある店舗が多いのだ。
私の実家は三条で、高見スピナまでは徒歩8分。とても便利な場所だが、DIY商品を買うには、鞘ヶ谷のナフコに行くか、東田のナフコに行くしかない。近頃は乗る人が少ないのか、バス便が減っている。
歩くとどのくらいかかるのだろう?とグーグルマップで調べてみた。なんと、鞘ヶ谷のナフコまで徒歩30分、東田のナフコまで徒歩40分。あれっ?意外と近い。バスを待つより歩いた方が早い。来年できるアウトレット(スペースワールド跡地)も気になるし、東田のナフコまで散歩がてら歩いていくことにした。
そういえば、小学校高学年だっただろうか?友達と黒崎から歩いて帰ったことがある。距離を調べると6.1キロ。大人の足で約1時間20分だ。確か2時間くらいかかった記憶がある。桃園あたりでやめておけばよかったのだが、持っていたバス代で飲み物を買ってしまった。八幡駅にたどり着いてからが意外と遠かった。尾倉町、春の町、中央町、上本町、大蔵、二条とバス停をひとつずつ確かめながらやっとたどり着いた三条。今は歩けるだろうか?しかし、挑戦する勇気はない。

関東誠鏡会 事務局長 山本寿美子(高26期)