住んでいるから知っている、ホントにいい場所、いいお店。
今回、同窓生に案内して頂いたのは東京都新宿区の神楽坂。
神楽坂はJR山手線が描く円のちょうど真ん中にあります。どこからも交通の便が良く、花柳界の粋な文化が根ざし、現代的な感覚で改装した古民家など特有の美意識が感じられる街です。また、フランス人の人口密度が日本で一番高いエリアで、路地に残る石畳や石段がまるでパリのようだと言われています。

【案内人】高33期 渡辺真由美さん

パリジェンヌに憧れていたカグラジェンヌの高33期の渡辺です。神楽坂在住12年です。交通の便が良い事とフランスっぽいムードに粋な日本伝統が混在しているところが気に入ってここに住むようになりました。
あらためて、神楽坂の奥深さ・面白さを感じました。本日は同期の松尾美記さんと一緒にご案内します。

おすすめ・その1

まるでフランス!東京日仏学院内レストラン「ラ・ブラスリー」

渡辺さんに、神楽坂でお友達を連れて行きたいお薦めランチを尋ねたところ、東京日仏学院内のレストラン「ラ・ブラスリー」という返事をもらい、早速予約しました。土日は予約必須なこのお店は、手頃な価格で本格的なフランス料理が味わえます。取材日は晴れていたので、森に囲まれたテラスでランチ。雰囲気はまるでパリ。この学院が神楽坂にあることで、この界隈のお店はフランス語表示をよく見かけます。神楽坂のフランスの香りはここから漂っているようです。また、学院内にある本屋さんには、フランス語版の日本の漫画・新刊の図書・雑誌が並んでいます。

おすすめ・その2

神楽坂散歩の目印「毘沙門天善國寺」

渡辺さんが神楽坂に住む決め手となった場所のひとつ、神楽坂通りの中央にある日蓮宗のお寺です。
安置されているのは毘沙門天像で、地元では「毘沙門様」と親しみを込めて呼ばれています。毘沙門天はトラの化身とされていることから、本堂の前には「狛犬」ではなく「トラ」の石像が鎮座しています。寅年の渡辺さんは「縁がある!」とお気に入りのお寺だそうです。

おすすめ・その3

隈研吾氏デザイン監修の「赤城神社」とご利益がありそうな「あかぎカフェ」

かつてこの地を治めていた牛込氏ゆかりの神社です。
平成22年9月に完成した建築家隈研吾氏デザイン監修の「赤城神社」は、和の雰囲気と近代的なデザインが観光客を惹きつけます。他には見られない新しい試みとして、敷地内にはカフェやマンションが併設されています。
「あかぎカフェ」のお汁粉のお餅は神社のお供え物で、料理にはお神酒を使用しているのだとか。なんだかご利益がありそうなカフェです。「ゲゲゲの鬼太郎」や「目玉おやじ」のお守りもここだけのもの。境内では商店街と連携した「あかぎマルシェ」が頻繁に行われ、渡辺さんも毎回楽しみに覗いてみるそうです。

おすすめ・その4

江戸情緒が残る神楽坂の路地を散策しよう!

神楽坂の風情を味わうのは、やはり石畳の路地裏。旅館「和可菜」付近がお薦め。小さな路地から路地へ迷いながら神楽坂らしさを味わいましょう。老舗の割烹「うを徳」、昔ながらの銭湯「熱海湯」、手入れの行き届いた石畳、黒塀、細い路地の先にある石段が散歩ごころをくすぐります。話題の新店も続々と出来て、洗練されたこだわりのあるお店が並んでいます。
「迷ったら『神楽坂下』と『神楽坂上』をつなぐメインの『神楽坂通り』に出てくれば、どこに居るかわかりますよ」と渡辺さんのアドバイスです。

おすすめ・その5

神楽坂のお土産、おすすめは?

渡辺さん一番のお薦めは、日本でここだけしかない不二家「ペコちゃん焼き」。ペコちゃん顔の大判焼です。あずき、カスタード、チョコ、チーズが定番で、他にも季節や月によっていろんな種類があり、飽きずにいろいろ組み合わせて楽しめます。小腹が空いたとき前を通ると思わず買ってしまうそうです。
そして、他にもスーパー「神楽坂KIMURAYA」に並んでいる「神楽坂ブランド」のお酒がお薦めです。甘酒や梅酒、清酒、焼酎など予算に応じて選べます。オーナーがワインに詳しいのでワインの品ぞろえも豊富です。「不二家」隣の甘味処「紀の善」はお土産の定番です。渡辺さんお薦めの「抹茶ババロア」は店内で食べると生クリーム付きで出てきます。毘沙門天の前にある「毘沙門せんべい 福屋」は甘いものが苦手な方へちょっとしたお礼に重宝しているそうです。わざと焦がした香りの「勘三郎せんべい」がおすすめ。

おすすめ・その6

住んでいるからこそ知っているパン屋さん「ベッカー」神楽坂店

メインの神楽坂通りに面しているのですが、入り口がわかりにくいパン屋さんです。
ドイツパンのこのお店は3階にあります。1階に人気のイタリアの食材屋が入っているため、人だかりで入り口がふさがれています。まるで住人のように奥へ入って行くと、階段とエレベーターがあります。3階はとても良い香りが漂っています。ドイツパン屋さんなので、「プレッツェル」はもちろんおいしいのですが、渡辺さんのお薦めはクルミやレーズンなどのドライフルーツが入った「ライ麦パン」です。厨房の脇にパンが並べられていて、ご主人が一人でパンを作っているお店です。


【編集後記】

新旧の移り変わりも多く、狭い範囲にたくさんのお店がひしめき合っている神楽坂。今回紹介した場所を選んでいただくのが大変なほどでした。近頃、神楽坂上の新潮社跡地に出来た「la kagu(ラ・カグ)」はどんな感じですか?と尋ねると、今は代官山の雰囲気がするとのこと。年月が経ってくるとだんだん神楽坂風に染まってくるそうです。文化を大切にする大人の街、神楽坂ならではの話ですね。何年か後に覗く楽しみが出来ました。

回ったスポットの住所や営業時間やURL

A東京日仏学院内レストラン「ラ・ブラスリー」
新宿区市谷船河原町15  TEL:03-5206-2741
営業時間【11:45~14:30(火~日)、18:00~21:30(火~土) 月曜・祝日定休】
http://www.institutfrancais.jp/tokyo/brasserie/

B「毘沙門天善國寺」
新宿区神楽坂5-36  TEL:03-3269-0641 FAX:03-3269-1129
http://www.kagurazaka-bishamonten.com/

C「赤城神社」
新宿区赤城元町1-10 TEL:03-3260-5071  FAX:03-3260-3522
http://www.akagi-jinja.jp/

「あかぎカフェ」
新宿区赤城元町1-10 赤城神社内 TEL:03-3235-6067
営業時間【10:00~22:00(月~金) 11:30~22:00(土) 11:30~19:00(日祝日) 火曜定休】
http://www.akagi-cafe.jp/

D旅館「和可菜」
新宿区神楽坂4-7  TEL:03-3260-3769
営業時間【チェックイン13:00 チェックアウト翌11:00】
http://kagurazaka-dropin.jp/wakana/

E割烹「うを徳」
新宿区神楽坂3-1 TEL: 03-3269-0360
営業時間【11:30~14:30 /17:00~22:30(月~金) 11:30~14:00/17:00~21:30(土日祝) 不定休】
http://r.gnavi.co.jp/g125800/

F銭湯「熱海湯」
新宿区神楽坂3-6 TEL:03-3260-1053
営業時間【15:00~25:00 土曜定休】
http://www.1010.or.jp/map/item/item-cnt-322

G不二家「ペコちゃん焼き」
新宿区神楽坂1-12 TEL:03-3269-1526
営業時間【9月~7月10:00~21:00(月~木) 10:00~20:00(金土日・祝) 8月10:00~20:00 不定休】
※ペコちゃん焼は閉店の2時間前に焼き終わります。
http://pekochanyaki.jp/

Hスーパー「神楽坂KIMURAYA」
新宿区神楽坂6-50 TEL:03-3269-0326
営業時間【9:00~24:00 年中無休】
http://kimuraya-enet.jimdo.com/

I甘味処「紀の善」
新宿神楽坂1-12 紀の善ビル TEL:03-3269-2920  FAX:03-5261-0471
営業時間【11:00~20:00(火~土) 11:30-18:00(日祭日) 月曜定休(祝日の月曜は営業、翌火曜休み)】
http://www.kinozen.co.jp/

J「毘沙門せんべい 福屋」
新宿区神楽坂4-2  FAX:03-3269-3388
営業時間【10:00~20:00(月~金) 10:00~18:00(土) 日祭日休み】
http://www.kagurazaka.net/sub1.htm

Kドイツパン「ベッカー」神楽坂店
新宿区神楽坂6-8-30 3F TEL: 03-3513-7866
営業時間【08:00~20:00 火曜定休】
http://tabelog.com/tokyo/A1309/A130905/13021569/dtlmap/






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