瀧口郁子さん(高37期)


※取材前日にもテーゲームを観戦。観戦後に「ハマっ娘」仲間とパチリ(本人=右)

Profile瀧口郁子(たきぐちいくこ)さん

1985年 八幡高校卒業(高37期)
1989年 京都女子大学卒業
東陶機器(現TOTO)株式会社入社、本社(小倉)に勤務
1998年 東京支社へ転勤 横浜市に転居
(2001年退社。現在はNPO法人ITスキルフォーラムサポートフォーラムに所属し、パソコン講座のインスタトラクターの傍ら、個人事務所などのシステムサポートを行っている)
2008年 横浜スタジアムのシーズンチケットを譲り受け、横浜スタジアムに通うようになり ベイスターズファンに。以降今までの15年間で観覧した試合は350以上。

八高卒業後は京都女子大学に進学。卒業後は東陶株式会社(現TOTO)に就職し、社内システム開発携わる。1998年東京事業所に転勤後、2001年退職。以降は横浜市情報教育アドバイザーを経て、現在はNPO法人ITスキルサポートフォーラムに所属。パソコンインストラクターの傍ら、個人事務所のシステムサポートなどを行っている。2008年に横浜スタジアムのシーズンチケットを譲り受けたことをきっかけにベイスターズファンに。ファン歴15年で観覧した試合は350試合を超え、コロナ禍前は毎年沖縄キャンプを訪問するほどの熱心なファンとして、ベイスターズを愛し続けている。香月中学出身。

2022年10月某日、スタジアム観戦年間20試合以上、キャンプシーズンには毎年沖縄を訪問するほどのベイスターズファン。ファン歴15年の瀧口さんに、プロ野球観戦の楽しみ方、球場で推し球団を応援する魅力について伺いました


【コラム】
瀧口さんのお話の前に。プロ野球(日本)と横浜DeNAベイスターズの基礎知識

〈NPB(日本プロ野球機構)〉
JERAセントラル・リーグ(セ・リーグ)とパシフィック・リーグ(パ・リーグ)の2リーグがあり、両リーグ各6球団を擁している。4月~11月を1シーズンとし、リーグごとで順位を決めるペナントレース、リーグの上位チームで優勝を争うクライマックスシリーズ、セ・リーグとパ・リーグの各代表チームが戦い日本一を争う日本シリーズがある。その他、セ・リーグ Vs パ・リーグで争う交流戦、ファン投票によって選ばれたスターが集結するオールスター戦などもある。

〈横浜DeNAベイスターズ〉
1950年に年にセ・リーグ誕生時に大洋ホエールズとして発足。プロチームの合併などを経て、1955年に川崎を本拠地にし活動。1978年に本拠地を横浜スタジアムに移転して「横浜大洋ホエールズ」に。1992年「横浜ベイスターズ」と改称し、2011年に親会社の変更で横浜DeNAベイスターズとなり、現在に至る。球団発足以来の日本一経験は2度(1960年、1998年)。

ベイスターズファンになったきっかけは?


ベイスターズと横浜スタジアム愛は誰にも負けない愛溢れるショット

もともとプロ野球は好きだったのですか?

プロ野球を好きになったのは、小学生の時に父親にはじめて平和台球場に連れていってもらって野球を生で見たことがきっかけです。確かクラウンライターライオンズと南海ホークス戦だったかな?ルールもそれほど詳しくなかったのに面白くて、夢中になって観たことを覚えています。その後はテレビでも野球を観るようになったのですが、当時放送されるのは巨人戦ばかりだったので、ごく自然に巨人ファンになりました。中高生になってもその熱は続き、周りの女の子の友達がアイドルに騒いでいる中で私は原辰徳選手(現監督)を下敷きに入れていました。自習中に野球部の男子が持ってきたラジオで日本シリーズの放送を聴いたり、課外をサボって小倉市民球場へオープン戦を観たりしたことも、良い思い出です。
大学に進学し就職してからも、年に1回程度平和台球場で巨人戦が行われる時には出かけるなど、ゆるいペースでプロ野球ファン・巨人ファンは続いていました。



ベイスターズファンになったきっかけは?

横浜ベイスターズが38年ぶりに日本一になった1998年に東京支社に転勤が決まり、横浜に転居しましたが、この時はまだ巨人ファンでした。ベイスターズ愛に目覚めたのは10年後の2008年、高校の同級生が横浜スタジアムのシーズンシート(球場ごとの年間指定席。シーズン全試合のチケットの他様々な特典がある)のチケットを譲ってくれたことがきっかけです。彼女のご主人が仕事のつきあいで東京ドームと横浜スタジアムのシーズンシートを買ったのですが、横浜スタジアムにはあまり行くことがなくもったいないと考えていたところ、友人が私の野球好きを思い出し、ほぼ全試合のチケットを譲ってくれることに。その時点ではそこまでベイスターズに興味があったわけではありませんが、野球が好きで場所が近いこともあり、近くに住む友人(中学の同級生)とともに通うことになったのです。その後、ベイスターズの親会社が変わる2011年までの4年間はシーズンシートを譲っていただき、多い時は週4回、年間40試合以上観戦しました。そのうち、選手や監督に愛着が沸き、家族のようにかわいく思えてきて、今では毎年シーズン前のキャンプまで追いかける筋金入りの「ハマっ娘」(横浜DeNAベイスターズファンの女性の愛称)になりました。2012年以降、スタジアム観戦は年間20試合程度(行きたい日程の試合を、その都度予約購入)になりましたが、相変わらず1年間のスケジュールはベイスターズを中心に回っています。



プロ野球を球場で観戦する魅力は?

「推し球団を、球場で応援する」、最大の魅力は何ですか。

応援している時は、自分の気持ちを素直に表に出せるのでストレス解消になります。家族のような選手たちが頑張る姿には胸が熱くなるし、勝てば嬉しく、負ければ悔しい。球場では同じチームを応援するお互い名前も知らない人とも気持ちを分かち合えるので、その気持ちは増幅します。スタジアム内では「やったー」「あ~あ」といった歓声やため息など、 たくさんの喜怒哀楽が楽しめるのも面白いです。応援の方法は人それぞれで、静かな人もいれば、騒がしい人もいる。私の場合は、「選手と共に戦う」応援スタイルで、試合中に酔っぱらうなんてとんでもない。ミネラルウォーター片手に、選手と一心同体のつもりで真剣勝負で観戦しています。
スタジアムのスタッフとの交流も楽しいですよ。以前は、お気に入りの売り子さんがいたので、その人から決まってお弁当を購入し、仲良くなったこともありました。


ベイスターズファンになって一番よかったことは?

「番長(三浦大輔監督)」に出会えたことでしょうか。彼はとにかく人間性が素晴らしいんです。選手時代から老若男女どんな人にもフラットに必ず笑顔で接してくれます。沖縄キャンプのファンサービスでは100人以上並ぶのですが、必ず最後まで応じてくれるなど見習うことも多く、私より7歳も年下ですが、尊敬しています。監督としての成績はイマイチで厳しい声も聞かれますが、私と友人は何があっても番長の味方。私の王子様です。2016年の現役引退試合の時は、友人が何と9時間も並んでチケットを取ってくれ、涙涙で最後の試合を観戦したことは今でも心に残っています。
ベイスターズファンになってから横浜への愛着も深くなりました。大学時代に旅行で訪れてから憧れを持っていた横浜に住むことになって、その横浜でベイスターズを通じて好きな野球を身近に感じている。振り返れば、昔から思い描いていた「夢」が、叶っているんですね。そんな今を嬉しく思っています。


これから、球場で野球を楽しみたい人へ。野球観戦をとことん楽しむ方法


毎年購入するプロ野球選手名鑑。大きいものは自宅用、小さいものは球場で相手チームの確認するためのもの。

自分なりに楽しむことが一番。そして、はじめは基本的なルールを知っていれば十分です。通な人の中には、試合の戦略、球種、マニアックなことに詳しい人もいますが、そうでなければ楽しめないことは全くありません。例えば、私は未だにピッチャーが投げた瞬間は、「ストライク」「ボール」が分かる程度で、細かい球種までわかりませんが、つまらないと思ったことはないです。ただ、チームや選手のことを知っていると、試合は「ドラマ」に変わります。さらに応援するチームだけでなく、他チームを知ると俄然面白くなるので、選手名鑑は必需品です。あと、9回2アウトからドラマが待っていることも多いので、試合は最後まで見てくださいね。
最近は、誰でも楽しめるイベントもたくさんあります。球場も綺麗になりましたし、球場で応援するファンの3割が女性です。女性の方で、野球は敷居が高いと思っている方も、気軽に球場を訪れていただきたいですね。また、誰かを応援すると、気持ちにハリが出て元気になります。年を重ねてもイキイキしていたい方、おすすめです。

楽しいお話を本当にありがとうございました。


【編集後記】

1)必見!甲子園歴史館

高校野球も大好き瀧口さん。野球観戦のため関西へ行った際、甲子園歴史館に入り、『八幡』の名前を見つけた時は大興奮したそうです。甲子園に出場した全高校の名前が入ったボールが壁一面に飾ってあります。また、ドラフト指名体験もできるなど、甲子園ファン、野球ファン垂涎のコンテンツが数多くある甲子園歴史館はおすすめだそうです。

2)笑えます。コアな野球ファンならではのあるある。 ①買い物の時にのこだわりが変わった
例えば、洋服でも敵チームのシンボルカラーは極力選ばないそう。逆にベイスターズのシンボルの青や星モチーフのものはついつい買ってしまうのだそうです。
②シーズン中だけスカパーの野球セットに加入する
一試合も見逃せないのだとか。逆に録画して観た試合は決まって負けるジンクスがあるそう。
③月曜日は心の休息日
仕事があっても、野球の試合がない月曜日は、緊張感が和らぎ気が休まるのだそうです。


 

掲載されたブログに関する皆様からのご意見・ご感想をお待ちしています。
こちらよりお寄せください。