イラスト=つかる(高36期)

関東地方も記録的な早さで梅雨明けし、連日猛暑が続いておりますが、皆さんお元気ですか?

このところ連日ニュースで取り上げられていますが、日本でもようやく旅行が解禁されてきました。 そして八幡高校でも修学旅行が3年ぶりに再開されるという嬉しい連絡が届きました。 10月に予定されている今年の修学旅行では東京も旅程に入っているようです。

筆者も修学旅行には忘れられない思い出があります。 高34期の修学旅行は1980年・・・西暦よりも昭和55年と言う方が時代を感じさせますね。 まずは名古屋まで夜行列車で移動。寝台車があるわけでもない、いわゆる4人掛けのボックス席の普通の列車でした。 その座席にベニヤ板を渡して、ベッドを作り上げ、薄い布団(毛布?)をかけて寝るという今では信じられない、いや当時でも信じられない車輛でした。 真ん中の通路にもベニヤ板と薄い布団を敷いて、一列で寝たように記憶しています。 (注:もちろんすでに新幹線は九州まで開通しておりました)

翌朝、名古屋に到着して、そこからはバスで移動。上高地~飛騨高山~黒部ダムを経由して日本海側の金沢・兼六園へ。 さらには永平寺や、京都の清水寺まで行って、京都駅から行きと同じような電車に乗って八幡に帰るという旅程でした。 改めて書くとものすごく贅沢な旅だったと思いますが、なにしろそこは弾丸ツアー・・・上記の特別な(笑)夜行列車と長距離のバス移動で身体中が痛かった記憶もあります。

それでも立ち寄った場所ひとうひとつが素晴らしかった。 上高地では空気がキリリと引き締まる冷たい空気のなか、河童橋を渡りながら雄大な穂高連峰を見たこと、一泊した高山では眠たい目をこすりながら朝市に行って木彫りの土産を買ったこと、エレベーターで黒部ダムの上に着いたら一面雪が積もっていてびっくりしたこと。 そして兼六園ではなぜか〇〇くんが片方の靴を先生に没収されてたことや、永平寺ではズボンのポケットに手を入れて歩いていて住職に叱られたことなど、全てが懐かしい思い出です。

皆さんも就学旅行が特別な思い出として残っている方が多いのではないでしょうか? 何よりも他の学校行事と違って『同級生とだけ共有できる思い出』だということが特別なんだと思います。 コロナの影響で修学旅行に行けなかった後輩には本当に残念でしたが、でも八高には卒業して30年経つと当番期として集まれるという素敵な伝統があります。 まだまだ先の話ですが、修学旅行のやり直しも企画してもらいたいなぁと思います。

Have a nice trip! Have good memories!

ではまた!

関東誠鏡会 副会長 三橋正司