同窓生の皆さん、こんにちは!今年はコロナで生活様式の変化となり、あっという間に一年が過ぎていく。そんな感覚で年の瀬を迎えています。
この年末は移動の心配もあるので帰省を延期したり、やはり実家が気になるので気を付けながら分散日程で北九州で過ごされたりと、いろいろなお立場の方がいらっしゃると思います。今月の”知っとぉ”は「コロナ禍が早く治まりますように!」無病息災の願いをこめまして、筆者の独自調査と独断偏見による『北九州の神社特集』をお届けします!


さて、日本全国に神社って何社ぐらいあると思いますか・・・?
なんと約81,000社あるそうです!
その中でも、福岡県は新潟・兵庫に続いて神社が多い地域らしく、県内には全国第3位3,417社の神社があるそうです。そして北九州市には628社の神社があるとのこと。県内には福岡市を中心に天神さま(菅原道真公)を祀った神社が多いらしいのですが、北九州市は古事記や日本書紀にも記されている「三韓征伐」の出征地だったことからでしょうか?北九州の神社は「神功皇后」にちなんだものが多いのが特徴です。帆柱山や皇后崎など、市内にも神功皇后に所縁のある地名も多くあります。そもそも「八幡」という地名の由来も、明治時代に尾倉村、大蔵村、枝光村が合併して八幡村が発足する際に、三村とも八幡神(応神天皇、神功皇后にちなんだ)を鎮守神としていたことから命名されたそうですので、「八幡」自体も神社にゆかりがあるものといえるでしょう。

さて、数多くの神社の中から、コロナ撲滅、また神功皇后に所縁のある北九州市の神社を5つ、勝手にご紹介させていただきます。

月の女神に、無病息災をお願いしたい!

1:和布刈神社 門司区門司3492番地

九州の最北端に鎮座する神社です。鳥居の向こうは海。関門海峡を目前にした圧倒的なロケーションで海に開かれた「和布刈神社」です。
社伝によると、三韓征伐に向かう神功皇后が、神の教えを受けて勝利を収めたことからこの神社をつくられたといわれます。その神様というのが、祝詞にも出てくる「瀬織津姫(せおりつひめ)」という月の女神です。穢れを払って災いを海原に流してくれる禊ぎの神さま。一方で潮の満ち引きをつかさどる「導き」の神様と呼ばれています。コロナ禍もさらっと潮に流して、安息を導いてもらいたいものです。
https://www.mekarijinja.com/


「咳の神様」にコロナ撲滅をお願いする

2:枝光八幡宮 八幡東区諏訪2-1-5

枝光八幡宮は八幡の名前の由来となった神社(八幡宮)の一つです。枝光八幡宮内には中臣神社という社がまつられていて、「中臣様」といって咳止めに効能がある神様として村人から崇められ、村人が祈願に訪れてこられたそうです。これこそコロナ封じの神様では?地元の印刷会社さんが「咳の神様」→「咳封じ」→「咳取り」→「関取」ということで、「関取」をモチーフにしたお守りをプロデュースされ、マスクをした関取(咳取り)が描かれたお守りが授けられているそうです。まさにコロナ時代のお宮さんですね。

・セキトリグッズ
 枝光商店 https://edamitsu.shop/


疫病封じの神に、お願いを!

3:天疫神社 八幡東区宮の町2-2-1

槻田地区ご出身の方なら「天疫神社(てんえきじんじゃ)」といえば地元の神社としてご承知でしょう。醍醐天皇の延喜時代(西暦900)大干ばつが襲い、疫病が流行したそうです。困った里人たちは協議して、高杯山頂(現在天疫神社のある山)で祈願したところ疫病が収まったそうです。その後、疫神社として北九州の人々の信仰を受けて今に至るそうです。神頼みではないですが、皆でコロナ収束をお願いしなければと思います。地震、干ばつ、台風などの災害をもたらす神をなだめて起こらないようにするのが神社祭祀の役割といわれます。疫病の流行は大きな災厄であり、先人たちはそれが起こらないようにするために疫病の神を祀ったのだと思います。
調べてみると、北九州市内には天疫神社という神社はほかに(特に小倉南区)4社あります。


願いをかなえてくれる、ものづくりの神様

4:高見神社 八幡東区高見1-1-1


   写真:Nissy-KITAQ, CC BY-SA 3.0, via Wikimedia Commons

現在の高見神社は、日本製鐵の創立を契機に建立されました。神社建築の名匠たちによる髙見神社の設計は、昭和を代表する総檜木流れ造りの建築物としても価値のあるものです。「ものづくりの精神」を伝える日本近代化産業の守護神として、またその他たくさんのご利益があるのが魅力的な神社です。三韓征伐の際、帆柱山から師船の材料を切り出して船団を整えました。神功皇后が守護軍を派遣されるにあたり、洞海湾髙見山に髙見神社を建立し戦勝を祈願したとされます。高見地区は平成時代に再開発が行われ、社宅の町なみは大きく変わりましたが鎮守の森はそのままです。
http://www.takamijinjya.com/


神功皇后伝説にまつわる、パワースポット

5:到津八幡神社 小倉北区上到津1-8-1

到津(いとうづ)とは、神功皇后が三韓征伐の後、宇美で応神天皇をお産みになり豊浦宮へ帰られる際に、御子ともどもを乗せた船をつけたと場所という伝説からです。社前の川水を汲み、産湯として使われるようになったといわれています。板櫃川が「産川」(ウブカワ)と呼ばれる所以で、川の付近には「産川町」という町名もあります。安産を願う神様として人々がお参りするようになりました。八幡宮の本社、宇佐神宮や英彦山神社とも関係が深いお社です。 http://itouzuhachiman.com/



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以上、独断と偏見による神社特集いかがでしょうか?
もっと有名なお社やいろんなご利益のある神社があることと思います。
みなさまの情報をお待ちいたします。

来るお正月、皆さんはどのような初詣をされるのでしょうか?
密を避けるため、例年通りとはいかないと思いますが、コロナ禍の終息、無病息災を祈願して、お参りしたいと思います。
皆様、ご自愛の上お過ごしください。





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