取材・文 塚原克孝(高36期)

11月16日、中銀カプセルタワーの見学に行ってきました。
中銀カプセルタワーは新橋に1972年(昭和47年)にできた、黒川紀章氏設計によるカプセルホテルのような斬新なマンションです。
今回のイベントは、部屋の中に一度に入れる人数が限られているため、メルマガ限定で小規模な募集とさせていただきました。ご参加いただいたのは高20期から高36期までの6名です。
前半は、中銀カプセルタワービル保存・再生プロジェクトの見学ツアーに参加です。建築コンセプトや設計当初の内装や景観、興味の尽きないお話を伺いながら外観、屋上、階段を見ながら当時の設備を残した室内を見学しました。


かなり老朽化がすすんでいます


特徴的な尖った看板を間近でみたところ


それぞれの部屋は15センチほどの(文字通りの)空間で隔たっています

「2001年宇宙の旅」の宇宙船の船内のような白く整った室内に備え付けられたオープンリールデッキ、ブラウン管テレビ。まさにレトロフューチャーな佇まいです。現在、築年数が50年に届こうとしており、再建するか取り壊しとなるのか検討中なのだそうですが、建物に惹かれミニマムライフを楽しむ方も少なくありません。外から見る機会が多い方でも室内を見る機会はあまり無いと思いますので、貴重な体験になったのではないでしょうか。


部屋にたった一つある丸い窓。船窓のようです


当時のままの設備。今でもかっこいいですね


保存良く当時の状態を残してある一室

その後、同じ中銀カプセルタワービルの一室にある黒川紀章資料室で、氏の著作に囲まれた中で黒川未来夫氏(紀章氏のご子息です)を囲み、お話を伺いました。黒川紀章氏生前の努力や、建築・行動に込められた意図や願いといったこと、身近な視点から捉えたエピソードなど、とても貴重な内容でした。

実は、黒川未来夫氏と私(36期塚原)が大学の同級生だったのでスムースにご案内できました。同窓会と同級生をつないだ、関東誠鏡会ならではのイベントになったと思います。

今後とも多彩なイベントを企画し、多くの方に楽しめるイベントを行いたいと思います。ぜひご参加ください。




当時の案内パンフレットを復元したものです


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