高35期 江頭直子(北九州在住)

令和元年(2019年)11月3日(日)午前9時30分より、八幡高校体育館にて八幡高校創立百周年記念式典が開催されました。

多くの同窓生の方々、また在校生が、準備に準備を重ね今日の日を迎えました。時折立ち寄る母校も、今日は凛として建っているように見えます。
新設された食堂から、新しくできた渡り廊下を通り、知らぬ場所に踏み込むようでしたが、それは不思議なタイムトンネルで、体育館に入ると、そこにはあの日の私たちがいました。

現役生徒全員が制服を着て、前を見て座っている。起立、礼の号令に合わせ、スッと立ち、座る。生徒会長の落ち着いた素晴らしい謝辞。流れるDVDを見てドッと笑う、明るく伸びやかな素顔。

その生徒達の様子を見ていると、私もその一人として、今ここに並んでいるような気になります。そしてふと我に返ると、ああ私たちは昔この中に居たのだと、昔の自分や友達を、そこに見ているようでした。

校歌を歌い、溢れる涙を何度もぬぐいました。そして、職員と生徒だけ起立し、60周年で作られた賛歌を歌う時、歌を知る世代の同窓生たちは自ら起立し、一緒に歌いました。

職員、同窓生、現役生が共に歌い、共に笑った、厳かでいて明るい素晴らしい時間でした。
そして百年というこの大きな節目の式典に、同窓生として参列できたことを嬉しく思い、わが校の生徒であったことを改めて誇りに思いました。


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この式典にご参列頂いたのは、福岡県副知事、教育委員会委員、県議会議員、市議会議員、福岡県教育長、九州大学学部部長、歴代の校長、北九州市立中学校校長、近隣の福岡県立高校校長、旧職員、日々お世話になっている西鉄バスの方や福岡銀行取締役、北九州予備校校長など書ききれないほどのたくさんの方々です。
司会は田畑竜介さん(高46期)。在校生からは、先輩方に感謝を込めて「時間(とき)の物語2019」を放送部が制作発表しました。
また、創立百周年記念講演として津村禮次郎氏(高12期)の「伝統と現代に生きる・能楽の世界」が行われました。

関東誠鏡会 事務局長 山本寿美子(高26期)



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